同紙によると、監査役会は「一部エンジニアによる不正との当初の想定を維持するのは困難」と判断している。関与が疑われる人物が広範囲に及ぶため、外部調査の委託先を、決定済みの米法律事務所以外にも拡大する方針。
同日付の独紙ビルト(日曜版)も、複数のエンジニアが内部調査に対し、VW傘下アウディのハッケンベルク開発担当取締役が不正を知っていたなどと証言したと報じた。証言によると、排ガス浄化装置を不正に操作するソフトを車両に初搭載したのは2008年。ハッケンベルク氏は07~13年にグループの主力乗用車部門「VW」の開発担当取締役を務め、不正発覚後に停職となっている。
ソフトは、05年に開発が始まったディーゼルエンジン「EA189」を使用する車両に搭載。ビルトによれば、排ガス規制の順守とコスト抑制を両立させる手段が他になく、開発が中止になる恐れがあった。このため同エンジン量産開始直前の08年にソフト搭載が決まった。ソフト供給元は、独自動車部品大手のボッシュとコンチネンタル。
ビルトによると、独連邦自動車局はVW以外に同様の不正がなかったか調査を始めた。独メーカーのほか、トヨタ自動車や三菱自動車、米フォード・モーターなどが対象に含まれている。
(時事通信)
排ガス規制の順守とコスト抑制のために不正ソフト搭載は愚か。
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