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2019年11月22日金曜日

日本ハム・渡邉諒 正二塁手の座はもう渡さない/飛躍のシーズン


週刊ベースボールONLINE
 ガムシャラに突き進んで正二塁手の座を手中に収めた。今季は春季キャンプ中に右ワキ腹を痛めて出遅れたが、戦列復帰となった4月5日の西武戦(東京ドーム)でいきなり本塁打をマーク。以降は欠場した試合は5試合だけ。6月8日の阪神戦(甲子園)からはフル出場を続けた。

 成績は軒並みキャリアハイを更新した。543打席で初めて規定打席にも到達。126安打、11本塁打、58打点は過去5年の成績を合わせた数字をも上回る。2014年ドラフト1位入団の逸材の豊かな才能が開花し始めた。

 セールスポイントの打撃は、打席数を重ねることで幅が広がった。昨季までは得意の直球には対応できても、変化球に弱かった。今季は状況に応じて変化球を狙い打ちするようになった。11本塁打中5本が変化球をとらえたもの。場数を踏み、自分との戦いから投手との勝負に集中することで秘めたるポテンシャルが促された。

 入団直後は相次ぐ故障でシーズンを通してプレーできない日々が続いた。「体のケアはしっかりやるようにしています」と疲労がたまる夏場もコンディションを維持。信頼を積み重ねた打撃は、クリーンアップの五番を任されるまでに成長した。二塁守備も日々勉強しながらレベルアップした。昨季後半から今季とホップ、ステップと駆け上がり、来季はジャンプの1年。確固たる主力に上り詰める土台を十分に築いたシーズンだった。

写真=BBM
週刊ベースボール

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