ページビューの合計

2020年5月7日木曜日

壱番屋創業者ら27億円申告漏れ=名器バイオリン経費計上、不適切-名古屋国税局

 カレーチェーン「CoCo壱番屋」の創業者宗次徳二氏(70)が取締役を務める資産管理会社「ベストライフ」(名古屋市)などが、計約27億円の申告漏れを名古屋国税局に指摘されていたことが6日、関係者への取材で分かった。宗次氏と妻らは、過少申告加算税を含む計約9億円を既に納付したという。
 ベスト社はバイオリンの名器「ストラディバリウス」など希少価値の高い楽器を保有し、音楽家に無償で貸与している。
 関係者によると、同社は楽器を減価償却の対象とし、経費に計上して申告。しかし国税局は、年月を経ても価値の下がらない資産で、経費計上は不適切と判断したとみられ、2016年6月期に約20億円の申告漏れを指摘したという。
 また、宗次氏らが楽器取得のため同社に貸し付けた約10億円の債権を放棄したことについて、国税局は、株主である親族らへの「みなし贈与」と認定。個人所得約7億円の申告漏れを指摘した。
 宗次氏は取材に対し、「税理士の知識不足。任せたのが誤りで悔しい」と話した。
 宗次氏は02年に壱番屋の経営から引退。私財を投じて名古屋市内にクラシックの音楽ホールを建設し、音楽家を支援する活動をしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿