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2018年11月4日日曜日

MotoGPマレーシア決勝:ロッシ、トップ走行中にまさかの転倒、マルケスが9勝目飾る。中上貴晶14位

 MotoGP第18戦マレーシアGPの決勝レースがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが今季9勝目を挙げた。

 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が素晴らしいスタートでホールショットを奪い、ヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)が2番手に続いた。グリッド降格ペナルティがあり7番手からスタートしたマルケスは、チームメイトのダニ・ペドロサとの軽い接触もありながらも、4番手まで浮上した。

 オープニングラップの最終コーナーでは、マルケスが大きく挙動を乱すもなんとか踏みとどまった。するとその背後を走っていたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)がその煽りを受けたか転倒、早々にレースを終えた。

 マルケスはファステストラップを叩き出し、ジャック・ミラー(プラマック・ドゥカティ)も捉えて3周目には3番手に。勢いそのまま、ザルコとの差を縮めていった。

 14コーナーで挙動を乱したザルコの隙を見逃さず、レース残り16周の時点でマルケスが2番手に浮上。ロッシとの差は0.7秒ほどだ。

 ザルコが徐々にマルケスから遅れるなか、ロッシは安定したペースを刻む。毎周のように各セクターで自己ベストを記録し、マルケスを近づけずにレースを進めていった。

 レース折り返しとなる10周を終え、ロッシとマルケスの差は1秒まで開いた。後方ではロッシのチームメイトであるマーベリック・ビニャーレスもペース良く追い上げた。ウエットでは苦戦し予選11番手に終わったものの、ドライでのペースは光るものがあり、14周目にペドロサを交わし5番手となった。

 ただ、マルケスはロッシの独走を許さず。残り8周を切ったところから少しずつロッシのリードを削っていき、一時は1.2秒まで開いたギャップを残り4周となった時点で0.6秒とした。

 すると、なんとロッシが1コーナーでスリップダウンを起こしまさかの転倒! これでトップに浮上したマルケスは、2番手のザルコと4秒差。リヤタイヤ中心部分にブリスターが発生している状態だっただけに、マルケスにとっては楽な展開となった。

 マルケスはそのまま危なげなくトップを守り今季9勝目。2位には、ザルコをファイナルラップでオーバーテイクしたアレックス・リンス(スズキ)が入った。

 ビニャーレスは4位、ペドロサが5位となった。ロッシがポイント圏外の18位に終わったため、6位でフィニッシュしたドヴィツィオーゾがポイントランキング2位の座を確定させた。

 LCRホンダの中上貴晶は、22番手スタートから粘り強くレースを進め、14位フィニッシュでポイント獲得。ただハフィス・シャーリン(テック3・ヤマハ)が10位、フランコ・モルビデリ(マルクVDS・ホンダ)が12位となったため、ルーキー同士の争いでは水を開けられた形となった。

 今回の結果により、ホンダがコンストラクターズチャンピオンを獲得。なお、チームチャンピオン決定は最終戦バレンシアGPに持ち越されたが、レプソル・ホンダがヤマハ・ファクトリー・レーシングを大きくリードしている状態だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00000007-msportcom-moto

 ロッシのまさかの転倒で、今期の初勝利ならず、残念なレースでした。

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