菅野倒せず、久々連敗…。日本ハムは16日、本拠地・札幌ドームでの交流戦最後となる巨人3回戦に臨んだが、3|7で逆転負けを喫した。一回に大田泰示外野手(29)の先制適時二塁打など4連打を含む5安打を集中して巨人先発の菅野智之投手(29)から3点を奪った。しかし、頼みの先発・杉浦稔大投手(27)が誤算だった。二回に連打に暴投などで一挙5失点。流れを簡単に手放し、そのまま敗れた。5月24、25日の西武戦以来の連敗で、6カードぶりの負け越しとなった。
期待の道産子右腕が、エアポケットにはまった。鮮やかな先制パンチを見舞った後に、強烈なカウンターが待っていた。打線は一回に5本の長短打を集め、3点を奪取。6カード連続の勝ち越しへ向け、絶好のスタートを切った。
先手必勝は勝負の鉄則。球界屈指の投手である菅野から奪ったアドバンテージを、守りきるのが理想的な展開だった。しかし一回を3者凡退で抑えた杉浦が、援護をもらった直後に急変。二回1死満塁からの暴投でリズムを崩すと、その後も集中打を浴び一挙に5点を失った。
「いい形で点を取ってもらった後にあっさり逆転された。最少失点で粘らないといけない場面だった。相手は菅野さん。せっかく出ばなをくじいたので、終始リードして試合を運びたかった」
伸びのある直球で打者を圧倒するのが本来のスタイルだが、この日のパフォーマンスは本調子と程遠かった。直球をファウルされ甘く入った変化球を痛打される悪循環に陥った。「ボールが圧倒的だったら抑えられるけど相手もあること。実力不足としか言いようがない」と、厳しい表情を浮かべて自らを責めた。
連勝が止まった前日15日も、先発した金子が二回までに5失点。序盤の大量失点があっては、ゲームプランが崩れ去り、白星は遠ざかる。栗山監督は「我慢しながら、最後に(勝負)といつも言っている。誰が悪いとかではない。試合に勝ちきれなかっただけ」と、淡々と敗戦の事実を受け入れた。
5月24、25日の西武戦以来の連敗を喫したが、首位・楽天も敗れたためゲーム差は0・5のまま。同率2位で並ぶソフトバンクや下位チームを含め、ペナントレースは混戦模様を呈している。
交流戦は4カードを終え、チームは7勝4敗1分けで3位。火曜日から始まるDeNA、中日との敵地6連戦を勝ち進めば、2007年以来の優勝も見えてくる。
「残り(試合数)とか交流戦とかは関係ない。1試合1試合、必死になるしかない。一生懸命戦います」と指揮官。状態不良から実戦復帰した清宮の存在、中継ぎ陣の奮闘など好材料は十分。総力を結集し、目の前の1勝を追う。 (宮西雄太郎)
(道新スポーツ)
巨人との実力の違いと思います。
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