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2019年6月2日日曜日

日本ハム執念ドロー! 大田 九回起死回生弾!


道新スポーツ
日本ハム 8-8 オリックス(1日、京セラドーム)

 5連勝と上昇気流に乗っている日本ハムは1日、オリックス(京セラドーム)と対戦して延長十二回、8―8で引き分けた。3点差を追いかける九回に起死回生となる大田泰示外野手(28)の9号3ランで追い付いた。4点ビハインドの五回にも近藤健介外野手(25)の2点適時三塁打と王柏融外野手(25)の2号2ランで同点とするなど、驚異の粘りで価値あるドローに持ち込んだ。西武と並び、首位と1・5ゲーム差に迫る3位タイ。きょうからまた連勝街道を突き進む。

【写真】九回無死一、二塁、大田が同点3ランホームランを放つ
 停止しかけたエンジンを力技で作動させた。3点を追った九回無死一、二塁。打席に立った大田は「しっかり振ることだけを考えた」という豪快フルスイングで、オリックス守護神の増井を打ち砕いた。バックスクリーン左に飛び込む同点9号3ラン。観客席から悲鳴が上がる中、意気消沈しかけたベンチは起死回生の同点劇に沸いた。
 5連勝中のチームは簡単に引き下がらない。相手が万全の逃げ切り体勢でも、食らいつく。代打・平沼が二塁打で出塁し、西川が四球を選ぶ。ワンバウンドのフォークと、外角の直球を見送ってカウント2-0。腹は決まっていた。狙い澄ました低め147キロをドンピシャのタイミングでつかまえた。独特の大きなフォロースルーとともに、打球はスタンドに到達した。
 五回には王が同点2ランを放った。執念で敗色濃厚の流れを2度、引き戻した。「最近は、苦しいゲーム展開の中で逆転したり、粘りのある攻撃ができている。負けはしなかった。それがすごく大きい」と大田。チーム内に漂う一体感を強調しながら、引き分けの結末を受け止めた。
 思い切りの良いスイングとは対照的に、思考は繊細な一面もある。日々継続する早出練習で自身の状態を把握しながら、相手投手の持ち球や軌道を頭に入れて、攻め方の輪郭をつくり上げる。
 「いろんな投手と対戦する中で、打てたり、打たなかったり、いろいろある。どうアプローチしていくか、毎日変わるけど、持ち味を失うことなく、やれていると思う」。読みが外れて、凡退することもあるが、決して積極性は失わない。
 チームでただ一人、全試合スタメン出場を続けている。それが、首脳陣の信頼の証しだ。今季8度目となる猛打賞を獲得し、打率は3割目前の・298まで戻したが「あした(2日)はまた、初対戦の投手になる。次もしっかりやりたい」と気を引き締めた。
 巨人から日本ハムに移籍して3年目。大器と言われたスラッガーは、着実に進化し続けている。
 (榎本真之)
 大田いいね。負け試合を執念の粘りでドローはすばらしい。

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