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農林水産省は14日、政府備蓄米の放出に向けた初回入札結果を公表した。対象となった15万トンのうち、14・2万トンが落札され、平均落札価格は60キロ当たり2万1217円だったと発表した。落札分は早ければ月内にもスーパーなどの店頭に並ぶ見込み。集荷業者が卸売業者に販売する直近の取引価格を下回り、専門家からは「妥当な価格」との評価もあるが、流通コストの上昇などもあり、高騰した米価がどこまで反転するかが焦点だ。 同省は計21万トンの備蓄米を放出する計画。江藤拓農相は14日の記者会見で、今回落札されなかった分も含め、約7万トンの追加入札を3月中に実施すると発表した。来週にも入札概要を公告する。2回目の入札分は4月中旬から落札者に引き渡す予定。流通の改善がみられなければ、さらに追加で放出することも検討している。 円滑な流通の確保と消費者への安定供給に向け、農水省は14日、集荷業者や卸売業者などに対し、農産局長名で通知を出した。卸売業者などの出荷控えを防ぐとともに、備蓄米を保管する倉庫が多い東日本に流通が偏らないようにする。 また江藤氏は14日の記者会見で、コメ不足の状況が続いているため、2025年産米の備蓄向けの買い入れを当面延期することも明らかにした。 今回の初回入札は10~12日に実施。大手集荷業者の全国農業協同組合連合会(JA全農)などが参加した。 同省によると、集荷業者と卸売業者の24年産米の相対取引価格(全銘柄平均)は、24年9月~25年1月の取引分で、玄米60キロ当たり2万4055円。この価格には2000円程度とみられる集荷や流通に必要なコストが上乗せされている。 2月24日~3月2日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は、前年同期比94・6%高の3952円で、上昇を続けている。【福富智、町野幸】
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農林水産省の政策失敗の米不足を誤魔化すような備蓄米放出も、米価格の低下にはほとんどつながらないでしょう。輸入米拡大で米不足を解消するしかないでしょう。
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