「開幕投手・輝星」。16年以来のリーグV&日本一へ、“栗山マジック”がさく裂するかもしれない。栗山監督は今季の開幕投手について、真剣なまなざしで語り出した。「まだ言い渡していない」と未確定であるとした上で、「夢物語のようなことも現実として捉える。(輝星には)本当にそう思っていてほしい。なんでもあり。今年に関しては道(選択肢)がいっぱいある」と、抜てきに含みを持たせた。
かつて大谷(現エンゼルス)の二刀流を実現させるなど、球界の常識を覆してきた“栗山流”の激励だ。プロでの成功の鍵として、「ばかげたことをしでかしてやろうじゃないか、と本気で思っているようなやつしかこの世界は活躍しない」と持論を展開。右腕にスケールの大きな投手に育つことを期待した。昨季は3位に終わり、「勝つために新しくなる」と変革を予告している。「俺ならやるだろ? やっちゃおうかなとか思っちゃうよね」。実現すれば、高卒新人での開幕投手は56年の東映・牧野以来、50年の2リーグ制後では4人目で、18歳2か月での登板は52年大田垣の18歳5か月を抜く最年少となる。
指揮官の熱いエールは、輝星の闘志に火を付けた。「目標はどれだけ高くてもいい。それくらいの意識でやっていきたい」と宣言。昨季11勝の上沢や17年に開幕戦を託された有原らがライバルとなるが、「開幕投手というのはチームで一番いい投手だと思う。負けないように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。
努力で これまでも高い目標を自らに課してきた。高校入学時には球速150キロに目標を設定。当時は最速125キロ前後で「自分でも無理だなと思うくらい」と振り返るほどで、周囲からは「無理でしょ」と否定的な声もあった。しかし、冬場に雪上を長靴で走り込むなどの地道な努力を重ね、最速152キロまで成長し「周りから無理じゃないかと思われることも、自分は口に出してやってきた」。開幕投手を目標に進んでいく決意を固めた。
トークショーでは、「今年、日本一になるファイターズの吉田です」と自己紹介。色紙には「1軍で活躍して日本一」と記した。沖縄・国頭(くにがみ)の2軍で迎えるキャンプインに向け「自分のやることをしっかり考えて、周りに流されないように自分の考えでやっていきたい」。初実戦は2月16日の紅白戦(国頭)を予定。順調に結果を残せば、大役を射止める可能性はある。(小島 和之)
(スポーツ報知)
リップサービスも、今の力で1軍で通用するだろうか。
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