午後1時37分。テレビカメラ10台、報道陣50人、150人のファンの前に輝星が姿を現した。学生服姿でリュックを背負い、大きなキャリーバッグを引いて入寮。「輝星く~ん!」と黄色い歓声に加えて、無数のフラッシュを浴びた。「プロ野球選手としての人生がやっと始まるという思い。一番は楽しみという気持ちです」と表情を引き締めた。
黄金ルーキーに最高の環境が用意された。入居する404号室は、過去にダルビッシュや大谷が超一流へ成長する期間を過ごした“出世部屋”。「自分もダルビッシュさんや大谷さんのように、しっかり活躍できれば。自分も活躍できるイメージはすごくあります」と瞳を輝かせた。
“隣人”にも恵まれた。隣の403号室には清宮が入居しており、打者目線からの助言を求めることが可能。「高校野球とはまた違う世界。打者のスキルとか、タイミングの取り方なども全然違うと思う。打者からの見方も聞けたらと思います」と、住環境も最大限活用する考えを披露した。同じフロアにはドラフト5位右腕の柿木らもおり、人生初の寮生活に「不安は少しある」としていた右腕もひと安心だ。
「宿題」も、きちんと済ませた。昨年11月23日の新入団発表の際、栗山監督が手渡した本「小さな人生論」(藤尾秀昭著、致知出版社刊)に自分の人生の約束を書き、入寮時に持参するよう指示された。「『満足しない』ということと、たくさん支えてくださる方がいるので『感謝を忘れない』と書きました」。感謝の気持ちとプロでの心構えを書き込み、持参した。
この日は、秋田から飛行機と車を乗り継いで上京。年始は実家近くの神社に初詣へ向かい、おみくじは「末吉」だったが「争いごと(の欄)に『勝つことやすし』とあった」と笑った。9日からの新人合同自主トレへ準備は万全だ。「野球に集中できるいい環境。野球を第一に考えてやっていければ」。ただいちずに、一流の道を駆け上る。(小島 和之)
(スポーツ報知)
最近の日本ハムのドラ1投手の活躍はパッとしないが、頑張ってもらいたい。
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