近年、けがや不調に苦しんでいたとはいえ、長野は間違いなくチームの中心にいた。闘志を内に秘め、チームの先頭に立って引っ張るタイプではないが、仲間思いで誰よりもチームの輪を重んじる男。外国人選手にも気を配り、積極的に英語でコミュニケーションを取った。日本野球になじめなかった助っ人が「チョーノサン、アリガトウ」と、報道陣に伝言を託して帰国することもあった。
投手陣の精神的支柱だった内海に続き、人望が厚く、ムードメーカーとしても大きな存在だった長野が移籍。チームに大きな穴が空き、亀井は「内海の時もそうだったけども、同じ戦った仲間ですし、僕の中での最大のライバルだから、やっぱりさみしいですね」と、ショックをにじませた。
今季、5年連続のV逸となれば球団ワーストの不名誉記録。石井球団社長は「チームの変革の時期とはいえ、内海選手に続き、チームの顔として活躍してくれた長野選手を送り出すのは断腸の思いです」とコメントしたが、なりふり構っていられないということだろう。屈辱回避へ、ナインには強い覚悟が求められる。
(デイリースポーツ)
巨人で評価されなくても、広島で出場機会に恵まれ、結果を出せれば、選手冥利に尽きるのだろう。
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