僕がハッとしたのは24日のタイムリー2塁打だった。2点ビハインドを追いついて尚も1死1、2塁の場面。あ、打つなぁと思ったのだ。あまりにもざっくりした感覚的な物言いで恐縮なのだが、得心するように「あ、なべりょ、これは何とかするな」と思った。渡邉諒からそういう感じを受けたのは初めてだ。これまでは「これからの選手」「ガマンして使う選手」という認識だった。が、そのとき渡邊諒は壁を越えていたのだ。いつから越えた? 僕は見落としていたのだろうかと思う。
戦力になった。感覚的にはしっくり、サマになって見えたのだ。この打席何とかするなぁと思える。(結果は)何とかならないこともあるけど、何とかしようとした意図が見える。球を一球一球追いかけない。狙いがある。渡邉諒がこの先、一流の選手になるかどうかは本人次第だけど、1軍の戦力になった。僕はものすごく嬉しかったのだ。
だから25日の2号3ランはやってくれたなぁと飛び上がった。僕はこの2試合が渡邊諒のブレークスルーだった気がしている。後々、振り返ってそう言われることになるんじゃないか。昨シーズンから試合に使ってもらって、打席に立ち続けたことが実を結んだと思う。これが経験ってやつだ。
脇腹をケガして戦列を離れ、焦りもあったに違いないけど、よく戻ってきてくれた。もうすぐ清水優心も帰ってくる。これはプラス材料だ。故障で苦しんだ選手が1軍復帰して、戦力になってくれるのだ。ムードが明るくなる。そうやって打線も少しずつ上向いてくれたらいい。
(ベースボールチャンネル)
二塁定着で間違いなく1軍の戦力も、後はチャンスでの勝負強さでしょう。
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