当たってすぐに右上手を取り、まわしを引きつけて前に出る相撲がほとんどで、後退する場面は少なかった。「体は準備していたからね」と言う通り、春場所前に稽古相手を務めた時よりもはるかに力強かった。高安の状態について聞かれると「疲れていたんじゃないか」と大関を気遣うほどだった。
高安にとっては、この上ない稽古相手だ。この日は勝ちにこだわるのではなく「思い切って当たって前に出る」ということが狙いだった。「当たってから勝てなかったが、ためになる稽古ができた」と大敗の中にも収穫を得た様子だ。
自身のために体をつくってきた荒磯親方については「左四つは天下一品」と舌を巻いた。「勝てない自分もおかしいけど、力強い方ですから。それで勝ち越せるようになれば、本場所では誰にも負けない。部屋に稽古相手がいなくて、胸を貸してくれるのは幸せ。期待に応えられるように精進したい」
6日には横綱審議委員会による稽古総見、7、8日には二所ノ関一門連合稽古を控えているが、そこまでは出稽古をせず、荒磯親との稽古を続けるもようだ。「番数が全て。力を出し切る稽古をたくさん重ねないといけない。」。最高の稽古相手の胸を借りて、令和になって初めての本場所となる夏場所(12日初日、両国国技館)に向けて仕上げていく。
(スポニチアネックス)
現役復帰できるだろう。
格闘家の道もあるだろう。
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