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2019年5月12日日曜日

【日本ハム】大田、V打&6号2ラン パ最多49安打も「次が悪かったら意味がない」

◆日本ハム8―0西武(11日・札幌ドーム)

 日本ハム・大田が6号2ランを含む2安打3打点の大暴れでチームを4月24、25日以来となる連勝に導いた。これで5月は打率4割と絶好調。さらに今季の安打数49は、ソフトバンク・今宮と並んでリーグトップとなった。首位・ソフトバンクを追い、3チームが2位で並んでいたが、ロッテと楽天は敗れて一歩後退。日本ハムだけが2・5差をキープした。

 緑色に染まった左中間席にぶち込んだ。カーブを捉えた大田の打球が、満員のハム党のど真ん中に着弾した。「甘いところに入ってきたので思い切って振り切れた。気持ちいいです」。6点リードの5回1死一塁。8戦ぶりの6号2ランで試合を決めた。

 3回無死一塁では外角直球を踏み込んで引っ張り、左中間を破る先制適時二塁打。2安打3打点で5試合連続安打とし、5月は40打数16安打の打率4割。安打数49はリーグトップタイと好調を維持するが「1日良くても、次が悪かったら意味がない」と表情を引き締めた。

 開幕から全試合出場と疲労がある中でも、誰よりも早くグラウンドに出て汗を流す。そこには巨人時代の経験が生きている。08年にドラフト1位で巨人入りしたが、思うような結果を残せず「自分がイメージする選手像にはなれなかった」とプロの壁にぶち当たった。

 2軍では「結果が出なくて、もがいて、歯がゆい思いを持った選手がいる」ことを知った。プロの厳しさを目の当たりにして「もっとやらなきゃ。まだまだ足りない」と感じ取った。移籍を経験し、不動のレギュラーとなったが「その気持ちは絶対に忘れちゃいけない。(自分が出ることで)1軍で出られない人がいると思ったら、手は抜けない」。姿勢は当時と変わらない。

 4月24、25日以来の連勝で首位・ソフトバンクとは2・5ゲーム差のまま。今季3度目のお立ち台に立った背番号5は「シーズン終わっての数字が全て」と冷静だ。2試合連続3打点でも慢心はない。頼もしい背中は、かつて思い描いた理想像へと近づいているはずだ。(小島 和之)
(スポーツ報知)

 巨人の2軍戦で、打てない大田のイメージが強かったが、最近の活躍を見ると本当に素晴らしい。日本ハムに移籍して、本来の実力が開花し、よかったと思います。

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