《『知らない』『分からない』じゃなくて!幹部という立場にあったのだから自ら真相究明のため必死に汗をかき、その結果を国民に報告、説明を果たし、その上で自ら政治的責任を取るというのが本来の在り方なのではないだろうか。》
自民党の三原じゅん子参院議員(59)が15日、X(旧ツイッター)を更新。派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、弁明のために衆参両院の政治倫理審査会(政倫審)に出席した最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)幹部らの対応に言及した。
政倫審はこれまで衆参両院で延べ3日間開かれたものの、安倍派幹部の説明は「知らなかった」という弁明に終始。14日に参院で初めて開かれた政倫審でも、同派幹部の世耕弘成前参院幹事長(61)は「いつからあったのか、誰が決めたのか分からない」と発言。三原氏の指摘した通り、「知らない」「分からない」という答弁を繰り返した。
三原氏が本気で安倍派幹部らに対して「自ら真相究明のために必死に汗をかけ!」と考えているのであれば、同じ党所属の議員として議員事務所などに乗り込んで直談判してほしいものだが、それはともかく、「秘書に任せていて知らなかった」という趣旨の発言をしていた世耕氏の弁明には多くの国民が疑問を抱いていると言わざるを得ない。
■三原じゅん子氏は安倍派幹部の「秘書」に説明を求めた方がいいかも
《小沢幹事長不起訴?会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます。》
2010年の立憲民主党の小沢一郎衆院議員(81)の秘書らを巡る政治資金規正法違反事件の際、自身のSNSにこう投稿していた世耕氏。政倫審の質疑でも、過去のこうした投稿が皮肉交じりに取り上げられていたのだが、この時、収支報告書の記載に厳格さを求めていた「秘書」と、裏金を世耕氏に報告していなかった杜撰な対応の「秘書」は別人なのかという疑問がわく。
裏金事件を受けて今回、収支報告書の「訂正」をした会計責任者はK氏だ。調べると、このK氏は少なくとも、2011年にはすでに世耕氏の地元、和歌山市内の同じ事務所に拠点を置く「世耕弘成後援会」と「自由民主党和歌山県参議院選挙区第一支部」の会計責任者を務めていたことが確認できる。
つまり、ふつうに考えれば、世耕事務所が「会計システムを構築」し、「限られた時間を犠牲」にしながら「収支報告書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認しながら記載」する作業をしていたという「厳格な秘書」はK氏だった可能性が高い。にもかかわらず、なぜ、K氏は派閥からキックバックされた「裏金」については、世耕氏に何ら相談しないまま「自己判断」で勝手に「違法、脱法」の行為を続けたのだろうか。
ちなみにこのK氏は2018年2月、東京都内でタクシー運転手を殴ったとして警視庁に暴行容疑で現行犯逮捕されている。当時の報道によると、その後、運転手との間で示談が成立して不起訴処分(起訴猶予)となり、秘書を辞したと報じられていたのだが、世耕氏にとっては余人をもって代えがたい人物だったのだろう。再び会計責任者に就いたようだ。
三原氏は安倍派幹部の秘書に直接、説明を求めた方がいいかもしれない。
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知らない、わからないの裏金議員に呆れしかない。説明責任を果たす気持ちは、サラサラないのでしょう。
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