名門復活へのキーマンにする。ジャイアンツの大谷獲得は、低迷するチーム再建の象徴になる。ヤンキースやレッドソックスなど有力候補と考えられていた球団が、招かれなかった直接面談。候補7球団のうちトップバッターはジ軍だった。
「多くの球団幹部をロサンゼルスに送り込んだ。メンバーはフロントの最重要人物たちだ」
ジ軍の地元メディア、NBCスポーツ(電子版)がこう報じた。面談にはラリー・ベア最高経営責任者(60)、ブライアン・セービアン強化担当責任者(61)、ボビー・エバンス・ゼネラルマネジャー(GM、48)、ブルース・ボウチー監督(62)らが同席した。さらには2012年のナ・リーグMVPで主砲のバスター・ポージー捕手(30)も参加した。10年以降の8年間で3度のワールドシリーズ制覇の強豪。だが、今季は30球団ワーストに並ぶ64勝98敗でナ・リーグ西地区最下位。巻き返しの中心として大谷獲得に乗り出した。
「彼は特別な男だ。先発で投げつつ、300-400打数も記録できる可能性を持つ」とボウチー監督。指名打者(DH)制のないナ・リーグだが、ジ軍は投打の才能を高く評価している。
今季、ジ軍は2桁勝利した投手はいなかった。同監督は大谷を先発1番手、いわゆるエースとして起用する構想も披露。この場合、年間30試合に登板し、1試合の打席数を「3」とすると、計90打席。あとは70試合に主に外野で出場し、1試合「4打席」立てば、計280打席。合わせて370打席に達する。大リーグは年間162試合なので、約60試合は休める計算だ。「彼は特別な休みをとるだろう。それで少し負担は軽減する」とボウチー監督は説明した。
実際、大谷は2016年に日本ハムでDHとして350打席に立ち、21試合に登板し、10勝(4敗)をマークした。ナ・リーグでは「守り」が必要で、さらに日本より長い移動距離が強いられ、条件は厳しい。それでもジ軍側は13年に野手として183打席に立った大谷に大きな可能性を示した格好だ。
飛行機で1時間半を要するサンフランシスコがホームのジ軍が、いの一番にロサンゼルスに呼ばれた。大谷がいち早く話を聞きたいという“意中の球団”なのか。その答えは、そう遠くない未来に分かる。
(サンケイスポーツ)
DHなしは、迷うところだろう。
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