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新潟県内最大のコメの出荷量があるJA新潟かがやきはコメ農家に支払う今年のコメの「仮渡し金」の目標額について、3月の提示額からさらに5000円上げ、60キロ当たり2万8000円以上とすると農家に説明しました。 果たして新米の価格への影響は? コメの仮渡し金は、出荷した農家に対して各JAが支払う前払い金のことです。 県内では、JA全農にいがたが新米の時期に合わせ毎年8月に示しますが、コメの集荷競争が激化する中、今年は大幅に前倒しして3月に、最低でも60キロあたり2万3000円以上にすると示していました。 こうした中、県内最大のコメの出荷量がある『JA新潟かがやき』は仮渡し金の目標額をさらに上げ、2万8000円以上とすることを示しました。 【JA新潟かがやき 経営管理委員会 遠藤一雄 副会長】 「農家の今後の再生産可能な価格帯と継続できる次年度以降も取り組んでいけるというところを目指したいというのが目標。価格(仮払い金)を上げた中では、自分の労働報酬なり、今までもらえなかった部分も(農家が)きちっと手にすることができる」 これまでは肥料や農薬、燃料代など生産コストが上昇する一方、米価は低迷の一途。 現在は米価が上がっているためコメがJA以外の集荷業者に渡ることもあり、JA新潟かがやきは「集荷率の向上と農家が経営を続けられる価格を目指した」としています。 【JA新潟かがやき 経営管理委員会 遠藤一雄 副会長】 「今までは厳しかったですね。ですから農業、農家経営体が非常に減少してきて、これは非常に危惧する部分だと思います」 17週連続で値上がりが続いていたコメの販売価格。 現在、5キロ4214円ですが消費者に対してはコメの適正な価格を考えてほしいとしています。 【JA新潟かがやき 経営管理委員会 遠藤一雄 副会長】 「今この5kg・4000円前後の価格帯というのは、コメ農家に再生産を提示できる価格。消費者の方にもぜひご理解をいただきたい」
一方、どうしても気になる今秋の新米価格の見通しについて、全国のコメの小売店が会員となる日本米穀商連合会の相川英一専務は、備蓄米の放出やコメ産地の生産増などがあっても「小売段階の在庫の不足感は収まらず、価格は下がらない」とみています。 また、現状の“集荷競争”の状態について相川英一専務は、 「田植え前からの話でしたから、青田買い以前の話だった。業界に30年以上いるが、初めての話」 「仮渡し金の上昇は仕方ない。今の集荷競争の中では上げざるを得ない」 と話しています。
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農協の仮渡し金5キロ2,300円強では、また民間の卸売業者に買い負けて、さらなる価格高騰でしょうか。コメ不足解消のため、無関税の輸入と逆ザヤの買取でしょう。

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