配信
ドゥカティのマルク・マルケスは、モビリティリゾートもてぎで行なわれたMotoGP日本GPで2位に入り、2025年シーズンのチャンピオン獲得を決めた。6年ぶりのチャンピオン獲得に、マルケスはフィニッシュ後に涙を堪えきれなかった。 マルケスは2013年から2019年の7年間の間に、6回のチャンピオンを獲得するという圧倒的な強さを見せ、歴史に名を刻んだ。しかし2020年開幕戦のスペインGPで転倒して腕に重症を負うと、そのあとは苦労。複数回の手術を受けた。完治せぬままレースに復帰したことが、裏目に出ることになった。 しかしその間に所属チームであるホンダのパフォーマンスが悪化し、チャンピオン争いに加われなくなってしまった。そのためマルケスは移籍を決断。2024年にはドゥカティのサテライトチームであるグレシーニに加入してランキング3位になると、2025年はドゥカティのファクトリーチームの一員となった。そして開幕から圧倒的な強さを見せて連戦連勝……まだあと5戦が残っている日本GPで、早々にチャンピオン獲得を決めた。これで最高峰クラス7回目のタイトル獲得である。 優勝後のインタビューでマルケスは、言葉に詰まりつつ、キャリアのどん底から立ち直れたと語った。 「いや、言葉にすることさえできないよ」 今の感情について言葉にできるかと尋ねられたマルケスは、そう語った。 「毎回毎回……過去のことは思い出したくない。ただただ、今この瞬間を楽しみたいね」 「確かに大変だった。本当に大変だった。でも今は、自分自身平穏な気持ちでいられる。まるでそれが、自分の一部になったみたい。もう大丈夫だ」 「(怪我から)早すぎる復帰は間違いだった。闘って、闘って、そしてまた勝った。今は平和な気分だ」 DAZNスペインのインタビューに応じたマルケスは、さらに次のようにも語った。 「まず最初に湧き上がってきたのは、平穏な気持ちだった。そこから抜け出すのを助けてくれた人がたくさんいる。数えきれないくらいね」 「人は色々な感情を基に決断するものだけど、僕は昔のことは思い出したくない。今この瞬間を生きたいね。心が安らぐ今この瞬間が何よりも大切だ。感謝の気持ちを伝えたい人たちの名前を挙げたらキリがないから、そうするつもりはない。でも向こうは自分のことだって分かっているはずだ」 「一番複雑なのは……人間には悪いことを忘れて、良いことを考える素晴らしい能力があることだ。少なくとも楽観的な人はね」 「僕はいつも、トンネルの先に光を見ていた。彼らは僕がもっと光を見られるように手助けしてくれた。僕はその光に従い、自分本位にやってきた。周りの人たちがそれを望んでいたからね」 「(2020年の)ヘレスで転倒のループに入り、早めにレースに復帰したことで事態を悪化させてしまった。これは僕の責任だ。僕と同じことをしないように忠告するよ。マルクvsマルクの戦いだったと言える。だから今は、心が安らいでいるんだ」
***************************************************************
ライダーの能力は世界一で、ホンダからドゥカティへの移籍でチャンピオンは当然の事でしょう。マルケスも今後は年齢との戦いでしょう。

0 件のコメント:
コメントを投稿