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2018年9月12日水曜日

痩せたければ むしろ「お米」を食べなさい!

日本人のメタボの原因は「お米」ではない!?
では、摂取カロリーを下げずに、内臓脂肪を減らすにはどうすれば良いのか。答えは簡単で、代謝を促進する食べ物を積極的にとれば良いのです。代謝が上がればカロリーが効率よくエネルギーとして燃焼されるため、内臓脂肪として蓄積されにくいのです。

 その食べ物とは、ずばりお米です。カロリーは、脂質の割合が高いほど燃焼されにくい性質がありますが、お米に含まれる脂質の割合はわずか2%。日本人が長い間主食としてきたお米は、太りにくく健康的な身体を作る理想の食材なのです。特に代謝機能が落ちてくる40代こそ、積極的にお米を食べてほしいと思います。

 こんな話をすると、「お米には糖質が多く含まれているから、かえってメタボの原因になるのでは」という疑問を抱かれる方もいると思います。

 しかし、日本人の摂取カロリーに占める炭水化物の割合は、年々減少しています。終戦直後は炭水化物が8割を占めていましたが、現在では55%前後。国の指針では「炭水化物60%以上、タンパク質15%、脂質20~25%」が理想的な栄養バランスとされていますから、既にその基準を下回っています。

 にもかかわらずメタボに悩む人が増えているのですから、炭水化物が原因ではないことがわかります。

 逆に戦後、摂取割合が増え続けているのが脂質です。お米を食べる量が減り、脂質が多く含まれるおかずを食べる量が増えたことが、メタボ増加の本当の要因なのです。

「ご飯とみそ汁」は最強の組み合わせだった!
 日本人はむしろ、3食しっかりとお米を食べたほうが太りにくくなるのです。できれば、男性は1日2・5合、女性は2合。これはお茶碗5杯前後になります。そんなに食べるのかと思われそうですが、だからこそおかずをあまり食べなくて済み、脂質の摂取量を自ずと減らすことができるのです。全体バランスのイメージは、お米を6割、おかずを4割に意識するだけでもかまいません。

 ちなみに、朝食はパンという方も多いですが、パンはカロリーの中で脂質の占める割合が15~50%と多めなのでお勧めできません。これにバターをつけると、脂質の摂取量はさらに上がります。

 こんなにおかずを減らして、理想の栄養バランスを実現できるのか。そう心配なさる方もいるかと思いますが、その心配は無用。なぜなら、お米はタンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維など、あらゆる栄養素を兼ね備えている、いわゆるオールインワンの食品だからです。

 ただ、タンパク質を構成するのに必要ないくつかのアミノ酸は不足しています。ですので、他の食材で補う必要があります。そこで、お米と一緒に食べていただきたいのが大豆食品です。お米と一緒に大豆食品も食べれば、肉や魚に匹敵する良質なタンパク質になり、鬼に金棒でしょう。

 日本の伝統的な大豆食品といえば、言うまでもなく味噌汁。

 昔の人が肉や魚を食べなくても元気だったのは、お米と一緒に味噌汁を飲んでいたからです。味噌汁の具を多めにすれば、野菜もしっかりとれるので、バランスはさらに良くなるでしょう。伝統的な日本食は、非常に理に適っているのです。

 ご飯と味噌汁を中心に、少量のおかずを添える。実はこれが、痩せやすい身体を作るためのベストな食事なのです。食費も減りますし、良いことずくめではないでしょうか。

THE21』2018年8月号より 取材構成 長谷川 敦
柏原ゆきよ((一社)日本健康食育協会代表理事)


 どこにでも、糖質制限に否定的な人はいます。
 ごはんと味噌汁と少量のおかずでは、江戸時代と同じと思います。

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