マリナーズ戦の試合前に取材に応じた指揮官は、大谷を「特別な選手になる可能性がある」と表現。今季は右肘靭帯に2カ所の損傷が見つかり、現在は打者に専念していることには「残念ながら今年は二刀流を完全な形で見ることができなかった」としながらも「2020年は20~24試合に先発し、打者として350打席に立てると思う」と、二刀流の継続と復活を期待した。
今季は登板翌日に疲労回復のために欠場していた大谷の来季の起用法を問われたソーシア監督は「来年は彼は投げないので2020年の話になるが、そこは今季のデータだけでは答えを出せない。ただ、彼は投げている時ももっと打席に立ちたいとは言っていたが、医療スタッフやエプラーGMが『セイゲン』していた」と、お気に入りの日本語を交えながら説明した。
大谷はここまで打者として88試合に出場し、打率・295、19本塁打、54打点。特に8月以降は打率・367(90打数33安打)、10本塁打、29打点、7盗塁と、主軸としての地位を完全に確立した24歳を指揮官は「彼からは自信を感じる。トラウトが3打席三振の後に決勝打を放つように、ショウヘイも同じメンタリティをもっている」と、チームの主砲でMVP2回の打者を引き合いに出し、最大級の賛辞。
今季は10試合の登板にとどまった投手としての能力についても高く評価しており、「年間24試合に投げたとすれば19試合でチームに勝利をもたらす。そういう才能をもった選手だ」と話した。
医師からは再建手術を勧められている右肘に関して依然として答えを出していない大谷。ソーシア監督は今季終了後に10年契約を満了し、退団の可能性が高いと伝えられているが、この日の言葉の端々からは二刀流の継続と復活を望む熱い思いが伝わってきた。
(デイリースポーツ)
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