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小泉進次郎農相は9日の参院決算委員会で、立憲民主党の横沢高徳議員からの質問で「(政府が)輸入にかじを切った」という発言が出たことをめぐり「そういう発言はしていない」と質疑に立つたびに反論し、4回にわたり訂正を求める場面があった。 横沢氏は進次郎氏に対する最初の質問で、「今は緊急事態という認識か」と指摘。これに対し、進次郎氏は「私の認識はそういう認識です。主食が1年で2倍、2・5倍になって、平時と思って政治が行政をつかさどることは私は怠慢と思う。今、異例の措置ではありますが、随意契約で備蓄米を放出することにもご理解いただけるように丁寧に説明をしたい」と述べた。 その際に「1点だけ付け加えさせていただくと、政府が輸入にかじ切ったと言われましたが、かじを切っていません。民間はそちらにかじを切っています。消費者のみなさんも、コメから小麦へのシフトも一部、起こり始めている。1年で80倍も民間が輸入を増やしているので、価格高騰を抑えないともっと外国産米が増えてしまう。あらゆる選択肢を持ちながらこの価格高騰は抑えていく発言をしていることは、ご理解をいただきたい」と述べた。 横沢氏はこれに対し「政府が輸入にかじを切ったと言ったのではなく、小泉大臣が会見で輸入に言及されたという意味で発言した」と説明。進次郎氏が6日の閣議後会見で、政府備蓄米放出後もコメ価格高騰が続いた場合の対応を問われ「緊急輸入も含めてあらゆる選択肢をもって迎えたい」と述べたことに触れた。 しかし、この後も、コメの生産量など緊急輸入とは直接関係ない横沢氏の質問にも、進次郎氏は「まず、『かじを切った』ということはまったく言っていないので、そこはかじを切ったという発言を訂正をしていただきたい」「あらためてでありますが、政府が輸入にかじを切ったという事実はありませんし、私も会見で『かじを切る』という発言をしたことは全くない。そこはぜひ訂正をしていただければと思います」と再三、訂正を求めた。 横沢氏は4度目の質問でも明確に訂正に触れなかったことから、進次郎氏は4度目の答弁で「あらためて『かじを切る』という発言はしていませんので、ここは、この委員会中に(訂正してほしい)。委員会はテレビ入りで行われています。今の時代、どんどんどんどん、先生の発言だけが流れ、本当に困ったことになるので、ぜひ訂正は忘れずにお願いいただきたい」とクギを刺すように求めた。 これを受けて、横沢氏は「再三、小泉大臣から(訂正の要求が)ありました。会見で輸入に対して言及したところで、『かじを切った』というのは訂正だということで…」と応じたが、進次郎氏は自席から何か発言。横沢氏は「輸入は否定はしていないという、あらゆる手段は検討すると言ったことは、会見で承知をしているというところです」と述べ、進次郎氏は納得した様子で応じた。 進次郎氏に先立ち、答弁に立った石破茂首相も「私ども政府といたしまして、輸入にかじを切ったという事実はございません」と、反論した。
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有事の際の備蓄米であり、緊急輸入して補充が必要でしょう。

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