トランプ米大統領が、米軍によるイランの核施設攻撃が戦争を終結させたとし、広島、長崎への原爆投下と「本質的に同じこと」と述べたことに対し、長崎県の被爆者は25日、「考えが間違っている」と怒りの声を上げた。
「米国はイランから攻撃されていなかった。本質的に同じではない」。長崎市の被爆者で元小学校教諭の山川剛さん(88)はトランプ氏の発言を批判。原爆投下は許されないとした上で「当時、米国は日本と戦争中だった。投下した側に理屈はあったかもしれないが、今回は米国が核施設まで攻撃する道理はない」と指摘し、日本政府に対し「同盟国といえども遠慮なく非難すべきだ」と求めた。
県平和運動センター被爆連の川副忠子事務局長(81)は「米国が核の威力で第2次世界大戦に勝ったと言っているようなものだ。『力による平和』という考え自体が間違っている」と憤った。「トランプ氏は虐げられる側の人の気持ちが全く分かっていない。戦争を止めたと言うが、止まらないだろう」と今後の世界情勢を不安視した。
***************************************************************
イスラエルと米国が、イランを先制攻撃した緊急で正当な理由はあるのでしょうか。なければ、国際法違反であり、許されるものではないでしょう。
(参考)政府の統一見解(鳩山内閣総理大臣答弁船田防衛庁長官代読(1956年2月29日))
わが国に対して急迫不正の侵害が行われ、その侵害の手段としてわが国土に対し、誘導弾等による攻撃が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とするところだというふうには、どうしても考えられないと思うのです。そういう場合には、そのような攻撃を防ぐのに万やむを得ない必要最小限度の措置をとること、たとえば、誘導弾等による攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくことは、法理的には自衛の範囲に含まれ、可能であるというべきものと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿