【ワシントン=大内清】トランプ米大統領が、イスラエルによるイラン攻撃に米軍を参加させるとの観測を巡り、トランプ氏の支持基盤で賛否が割れている。「米国を再び偉大に(MAGA)」のスローガンで保守派を束ねてきたトランプ氏だが、ここにきて支持勢力内の路線対立が顕在化した形だ。
「(中東関与で)米国の弱体化を心配している」。米FOXテレビ元司会者で、現在もトランプ支持者に絶大な人気を誇るタッカー・カールソン氏は16日、保守系ネット番組に出演し、トランプ政権がイスラエルとイランの戦争に深入りすれば再び中東情勢の泥沼に足を取られることになると警告した。
第1次トランプ政権の首席戦略官だったスティーブ・バノン氏もこれに賛同。同様の声は、議会共和党でトランプ派急先鋒のグリーン下院議員らにも広がる。トランプ氏が掲げる「米国第一」を実現するには、他国の紛争と距離をおくべきだとの主張で、ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援に否定的な一派とも重なる。
一方、トランプ氏の重要な支持基盤の一つである保守的なキリスト教福音派には、イラン攻撃を後押しする意見が強い。イスラエルと敵対するイランをキリストの再臨を阻害する存在だとみなすためだ。
トランプ氏は17日、自身の交流サイト(SNS)に、福音派牧師のハッカビー駐イスラエル米大使から個人的に受け取ったメッセージを公開。その中でハッカビー氏は、トランプ氏が現在置かれた状況は、第二次大戦で日本への原爆投下を決断した「1945年のトルーマン大統領以来」のものだとし、「私はただあなたを勇気づけるだけです」と、イランへの核攻撃を促しているともとれる表現でトランプ氏に関与強化を迫った。
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無能なリーダーの紛争介入の権限を制限すべきでしょう。昔も無能なリーダーが広島、長崎に原爆を投下している。
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