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◇パ・リーグ 日本ハム7―6西武(2020年8月8日 札幌D) 日本ハムが8日の西武戦で今季最多タイの3連勝を飾り、6月21日以来2度目の貯金1をつくった。4点を追う7回に一挙5得点の逆転劇。3点を返し、なお2死満塁から渡辺諒内野手(25)が決勝の左前2点打を放った。昨季右投手の直球打率が・321と直球にめっぽう強い男が、西武リード・ギャレット投手(27)の160キロ直球を破壊した。 駆け引きはいらない。力と力がぶつかり合った9球の全直球勝負。ギャレットは渡辺との対戦で4球目にプロ野球歴代2位タイの162キロを投げてきた。「直球王」と「直球破壊王」の白熱バトル。最後はギャレットの盾を渡辺の矛が貫いた。 「人生で一番速い球。割り切って変化球が来たら仕方ないと思って、最後はずっと真っすぐを待っていた。捉えたと思ってもファウルになっていたけど、最後の球は甘かった」 カウント1―2から低めボールとなった162キロを見逃すと、そこから161キロ、159キロを連続ファウル。161キロのボールを挟み、続く160キロもファウルした。迎えた9球目。内角低めに来た160キロを叩き、2者を生還させる左前への逆転打を放った。 2回に一時勝ち越しとなった2ランも相手先発・松本の直球を捉えた一発。直球への強さから、今季から応援グッズに「直球破壊」と入れるファンが増え、愛称が定着しつつある。本人が「真っすぐが来なくなるじゃないですか」と笑う一方で、栗山監督は「強い球はしっかり振れる打者じゃないと安打にできない。野球選手はまず真っすぐをしっかり振れるのがベース」と渡辺の魅力を語った。 ついに貯金1。快進撃の吉兆はあった。栗山監督が前カードのオリックス戦を前に、生活拠点を置く栗山町付近で「ホタルの乱舞を見た」という。そこから8勝2敗。4日からはホタルの光にも見えるハーベストゴールドの北海道シリーズ限定ユニホームを着用し、選手が光り輝く活躍を見せている。 序盤でエース有原が崩れた試合を逆転勝利した意味のある白星。白星の乱舞は止まらない。(東尾 洋樹)
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満塁で打席が回ってくるのも、好打者ならではで、持っているのだろう。
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