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大相撲の幕内・北青鵬が同部屋力士への暴力行為などをしたとして引退勧告相当、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)が監督責任などを怠ったとして、2階級降格処分を日本相撲協会から受けた。将来性が期待される大器も例外としなかった厳しい対処は、暴力問題に対して協会が近年示してきた姿勢を反映したものだ。 角界では「かわいがり」と称した暴力が横行し、2007年には時津風部屋で力士暴行死事件が起きた。17年に当時横綱だった日馬富士の暴行事件があり、協会は18年に「暴力決別宣言」をした上で暴力禁止規定を策定。外部有識者を含めたコンプライアンス(法令順守)委員会を発足させ、暴力行為には厳しい処分を下してきた。 ただ、19年には鳴戸部屋の三段目力士や千賀ノ浦部屋の関取だった貴ノ富士の暴力行為が発覚。コンプライアンス委員会の答申を受けた理事会の引退勧告決議により、それぞれ最終的に引退した。呼び出しの最高位「立呼び出し」の拓郎も巡業中の暴力で出場停止2場所処分を受けて退職した。 22年には暴力行為が発覚した伊勢ケ浜部屋の幕下以下の力士が引退し、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は理事を辞任した。他にも20年には中川親方(元前頭・旭里)の弟子への暴力や暴言が発覚し、中川部屋が閉鎖されている。 北青鵬の長期間にわたる暴力行為は言語道断だが、厳罰化したとはいえ角界では暴力行為が繰り返されており、根絶にはほど遠い現実がある。 宮城野親方を巡っては、引退時の「誓約書」も影響したとみられる。歴代最多45回の優勝など実績は十分だが、現役時代には立ち合いでの張り手や肘打ちのようなかち上げを繰り返し、納得のいかない判定に対する審判批判などもあった。そのため引退して年寄を襲名するにあたり、協会から「理事長をはじめ先輩親方の指揮命令・指導をよく聞くこと」「相撲界のしきたりを守り、逸脱した言動を行わないこと」といった異例の注文が付いた。 相撲部屋では師匠が寝食を共にして弟子を育てるのが通例だが、協会関係者によると、宮城野親方は相撲部屋以外で寝泊まりすることがあり、監督責任は免れない。引退から2年あまりで懸念されたことが表面化した格好となった。【村社拓信】
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角界の常識からズレている白鵬ゆえの結果でしょう。親方失格で角界からの追放でしょうか。
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