2月5日におこなわれた衆院予算委員会で、自民党の政治資金問題についての質問が相次いだ。そのなかで、「政策活動費」についても、野党議員が岸田文雄首相に厳しく迫る場面があった。 「政策活動費は領収書のいらないお金ですよね。それを受け取った企業も、自由民主党の幹事長から受け取ったとか、そういうのを表に出せないということ。つまり裏金なんですよ、これは。 5年間で50億円近い、巨大な裏金が存在しているということ。領収書がいらない “合法的な裏金” をつくることができるというのは、政治資金規正法の考え方に反していると思うが、いかがか?」 こう質問したのは、立憲民主党の岡田克也幹事長だ。 政策活動費とは、政党から政治家個人に支出される政治資金で、使途の公表義務がないため、「抜け穴」「裏金の温床」と指摘されてきた。2016年から5年間、自民党の幹事長を務めた二階俊博氏は、その間に約50億円の政策活動費を受け取っていたとされる。 これに対し、岸田首相は、 「使途を公開すれば、自民党の活動と関わりのある個人のプライバシーや企業・団体の営業機密を侵害する。また党の戦略方針が他の政治勢力や諸外国に明らかになる」 と、使途の公開に慎重な姿勢をみせた。 続けて質問に立った立憲民主党の井坂信彦氏は、 「二階幹事長は年間約10億円の政策活動費を受け取っていたが、毎年使い切っていたのか?」 と質問。これに対し岸田首相は、 「二階元幹事長については、党勢拡大、政策立案、調査研究、こうした政策活動費の目的に沿って、すべて政治活動に適切に使用されていると認識している」 と応じた。井坂氏はさらに 「毎年、使い切っていたのか確認はしたか?」 「電話一本でもいい、毎年使い切っていたのか、なぜ確認しないのか?」 と迫るが、岸田首相は 「確認するまでもなく、適切に使用されているものだと認識している」 と繰り返した。こうしたやり取りに対し、SNSでは 《いやいやいや 50億も何に使ったか 国民は知りたいと言っている》 《確認しろよ!これ、使途公表不要なんだよ!1人の政治家が5年間で50億円も何に使ったんだよ!おかしいだろ!》 《すげえな二階氏、5年間で50億の政策活動費という「お小遣い」》 5年間で50億円は、1日あたりだと約274万円になる。前明石市長の泉房穂氏は、2月3日の「X」で 《『政策活動費』という名前だが、実態は「政策とは無関係の裏工作のためのお金」で、“表の裏ガネ”みたいなものだ。二階幹事長は50億円も受け取っていたとのことだが、そんな巨額の『政策活動費』を使って、いったいどんな素晴らしい政策を作ってこられたのだろうか・・・》
と指摘している。「知らぬ存ぜぬ」は通用しないだろう。
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適切に使用されていることを、誰かがチェックするシステムでしょうか。使途の公表義務がないないお金は裏金と同じでしょう。
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