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高市首相は来日した米国のトランプ大統領と28日に行う会談で、日本の防衛費の増額を伝達する方針を固めた。複数の日本政府関係者が明らかにした。具体的な増額規模は明示しないが、同盟国や同志国に負担増を求めるトランプ氏に増額の意思を明確に伝えることで、日本の防衛力強化の取り組みに理解を得たい考えだ。
トランプ氏は27日夕、大統領専用機「エアフォース・ワン」で羽田空港に到着した。大統領としての来日は2019年6月以来、4回目。第2次政権発足後では初めてで、公式実務訪問賓客としての来日となる。トランプ氏は到着後、皇居で天皇陛下と会見した。
両首脳は28日午前に初の対面会談に臨み、日米同盟の強化や国際情勢について議論する。首相は24日の所信表明演説で、防衛費に海上保安庁予算などを合わせた安全保障関連費について、27年度までに国内総生産(GDP)比2%へ引き上げる目標を今年度の補正予算で前倒しして実現する方針を表明した。引き上げ目標を定めた国家安保戦略など安保3文書の前倒し改定も表明しており、首相はトランプ氏に一連の方針について説明する。
そのうえで、首相は目標達成後も防衛費を増額していく方針を伝える考えだ。防衛費増額には多額の財源が必要となり、政府内や与野党間での調整が必要となることから、増額規模については今回の会談では踏み込まず、今後調整していく考えだ。
会談では、覇権主義的な動きを強める中国や中露朝の連携に対処するための協力も議論する。日米関税交渉の合意に基づく5500億ドル(約84兆円)の対米投資を着実に履行することを確認するほか、会談に合わせて先端技術や造船分野での協力、レアアース(希土類)を含む重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強靱(きょうじん)化に関する覚書を結ぶ見通しだ。
トランプ氏は27日、日本到着に先立ち、専用機内で記者団に対し、首相と「会うのを楽しみにしている」と語った。首相は27日、自身のX(旧ツイッター)に「偉大な日米同盟を、一層強化していくための議論ができることを楽しみにしています」と日本語と英語で投稿した。
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ご機嫌伺いで防衛費増額を伝えるのではなく、自由貿易の障害である関税引き下げを言うべきでしょう。

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