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◇パ・リーグ 日本ハム1―2ソフトバンク(2020年9月17日 札幌D) 日本ハムの上原健太投手(26)が17日、ソフトバンク戦で自己最長の8回1/3を5安打2失点(自責1)と好投。同じ沖縄県うるま市出身のソフトバンク・東浜巨投手(30)と白熱した投手戦を展開したが、0―0で迎えた9回に決勝打を浴びて力尽きた。チームは2連敗で、首位ソフトバンクとのゲーム差は今季最大の10に広がった。 好投した手応え。そして9回を投げ切れなかった悔しさ。さまざまな思いを胸にマウンドを降りる上原を、4846人のファンの温かい拍手が包んだ。 「勝ちたかったし、勝つ投手は9回を投げ切るんだろうなと思うと、自分も投げ切りたかった。どうしても乗り越えたかったけど、そう甘くない。いい投球だったかもしれないけど、晴れた気持ちではない」 これまでの最長回は18年の7回。未知の8回も3者凡退でゼロを並べると、「今日イチの難関」(上原)は9回にやってきた。先頭の川島に四球。続く中村晃は2度バントを失敗させたが、三塁強襲の内野安打で無死一、二塁となった。3番・グラシアルも最初はバントを試み、2度空振り。しかし、続く強攻で右前へ運ばれた。二塁から代走・周東が本塁へ。さらに打者走者・グラシアルの挟殺プレーで渡辺が送球を背中に当てる失策を犯し、一塁走者の代走・上林にまで本塁を踏まれた。 柳田は左飛に打ち取ったが、デスパイネを申告敬遠で歩かせたところで堀に継投。栗山監督は「(失点して)気持ちも切れるし、次の登板を考えれば、(球数が108球に達し)体に大きな負担もかかる」と継投理由を説明した。試合前のブルペンの出来は良くなかったが、これまでの2段モーション、クイック投球の2種類に、今季から取り組む2段にしないモーションを加えた3種類の投げ方で相手打線を幻惑。今季白星こそないが、17回1/3で防御率1・04と結果を残す左腕は「状態が良くない中であそこまで投げられたのは一つ成長したかな」と手応えを口にした。 投げ合った東浜は憧れの先輩だった。うるま市の互いの実家は車で約15分の距離。上原が広陵時代のオフには当時亜大に所属していた東浜とともに地元・沖縄で練習したこともある。成長は見せたが「投げ勝ちたかった」と悔しがった。 栗山監督は「(上原)健太があそこまで頑張っていたのでどうしても勝たせてあげたかった」と9回の中田のソロによる1点に終わったことをわびた。チーム状況は苦しい。それでも上原の台頭は希望の光となった。(東尾 洋樹) ▼日本ハム木田投手コーチ 今季は(左肩の)故障から戻って、ファームで投げている時から含めてずっと、いいバランスで腕を振ってボールを投げ込めている。故障が治り、その間にトレーニングもしっかりして、安定したフォームをつくり上げたのが好調の要因だと思う。
▼日本ハム・中田(9回にリーグトップ25号ソロ)1点は返せたけど、チームが負けたので悔しい思いしかない。
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上原の成長がすばらしい。
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