完全復活を印象付ける2年ぶりの完投勝利となった。日本ハムの上沢がチームの連敗を4で止める力投。「8―1の試合で完投して喜んでも」。あえて笑顔を見せないところに、現在の充実ぶりをうかがわせた。
楽天打線を2試合続けて手玉に取った。この日は得意のフォークに頼らず、カットボールを投球の軸に。左打者を内角で詰まらせて打ち取った。五回には田中にソロを浴びて先制を許したが、追加点は許さず、打線の奮起を待った。
七回に勝ち越し打を放った同期の松本も昨夏に右肘を手術。左膝を骨折した右腕とともにリハビリ期間を過ごした。上沢の歩けない姿から見てきたという松本は「パワーアップして帰ってきた。頼もしい」としみじみ話す。それでも上沢は「投げる体力がなくなった。思ったようなボールも投げられなかった」と不満げ。先発の柱として5勝目を挙げ、復活の余韻に浸る時期はとっくに過ぎているようだ。
お立ち台で完全復活かと問われ、「ファンの皆さんが決めること」とにやり。札幌ドームは大きな拍手に包まれた。
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完全復活でしょう。
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