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8日から宮崎フェニックス・リーグで武者修行
完全覚醒だ。日本ハムの野村佑希内野手(20)が、きょう8日から宮崎県で開催されるフェニックス・リーグに参加する。1軍で本塁打3本をマークするなど、爪痕を残した高卒2年目の有望株は、来季のレギュラー強奪に照準。武者修行の場を利用して長所の打撃と、苦手の守備を磨くつもりだ。栗山英樹監督(59)も本塁打数リーグ最下位の現状を憂い、長距離砲の台頭を熱望した。
一発による得点力低下
大器の片鱗は十分に示した。次のステップは、レギュラーの座だ。野村の顔には強い決意がにじんだ。フェニックス・リーグに参戦するため、最終戦を待たずに1軍を離れた。一息つく暇はない。3週間の実戦は、宿題に取り組む絶好の機会で「打撃は継続というか、安定して自分のスイングができるように思い切っていけたらいい」と理想を描いていた。 6月19日、開幕スタメンに大抜てきされ、7月2日のソフトバンク戦では、プロ初アーチ&サヨナラ打を放った。同7日に右手小指を骨折して長期離脱となったため、出場は21試合にとどまった。ただ、残した印象は鮮烈だった。打率・257だが、3本塁打、18打点はスラッガーの証明。6日のオリックス戦で5番を任されたように、次世代の中軸として期待は膨らむばかりだ。 今季のチーム本塁打は7日現在、87本でリーグ最下位。中田がキャリアハイの31本で、大田の13本、清宮の7本が続く。広い札幌ドームを本拠地としているため、総じて不利な状況だが、18年シーズンを最後にレアードが退団し、一発による得点力は低下している。 栗山監督も詳細なデータを分析した上で、長打力不足がチーム低迷の一因と認める。野村、清宮、万波ら長距離タイプの若手に対し「(大砲)候補じゃダメだろ」とハッパを掛け「何とか考える。何度も言っているようにホームランじゃなくてもいいんだけど、長打が必要」と強調した。 今季、レギュラー不在だったサードに野村が固定されれば、攻撃力アップが見込める。そのためには、7個の失策を記録した守りの向上も必要不可欠だ。6日の試合でも難しいバウンドのゴロを処理できず、ピンチを招いた。課題は明確で「エラーばかりで迷惑しか、かけていない。打ったからとか、そういうことでなく、へただと認めて、守備でも役に立てるように頑張りたい」と意欲をたぎらせた。 高卒2年目で首脳陣も驚く成長を見せたが、満足はしていない。「試合の中でやってしまったミスをまたしないように。何年後ではなく、しっかり来年から自分の力にしていきたい」。本格化の3年目へ。秋も冬も鍛え抜き、ハングリーにポジションをつかみ取る。 (榎本真之)
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清宮や野村が育たないと、得点力不足でBクラス低迷だろう。
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