2万2358人の大観衆を集めたミドル級の頂上決戦。ゴロフキンは序盤からジャブを突きながらプレッシャーをかけていったが、アルバレスは巧みなスリッピングでかわし、高く上げたガードでしっかりとブロック。ジャブの力強さでは負けず、タイミング良くボディーやアッパーを入れる好スタートを切った。
ゴロフキンは4回からプレッシャーを強め、アルバレスにロープを背負わせたが、このラウンドはパンチをまとめきれなかった。しかし、5回には右ストレートをヒットさせ、アルバレスに「効いてない」のポーズを取らせた。その後もプレスをかけ続け、アルバレスは手数が徐々に減り、パンチの精度も下がっていった。
8回、ゴロフキンの右でぐらついたアルバレスはリング中央で打ち合って対抗。コーナーに詰まると強烈な右アッパーを返した。9、10回には勝負をかけるように打っていって何度も右を打ち込んだが、珍しく足をもつれさせる場面も見られたゴロフキンもジャブで突き放し、前進をやめなかった。
最終回はKOを狙ったアルバレスがパンチをまとめたが、ゴロフキンは最後までプレッシャーをかけ続け、終了ゴングが鳴ると2人とも両手を突き上げて勝利をアピールした。採点は1人が118―110でアルバレス、1人が115―113でゴロフキン、残り1人が114―114。場内は歓声とブーイングが渦巻いた。
リング上のインタビューでゴロフキンは「ベルトを見てくれ。まだ俺がチャンピオンだ。負けてない」と話し、「終始アグレッシブだったが?」と問われると「もっと素晴らしい試合を見せたかったが、こんな結果になってしまった」と、引き分けはアルバレスのディフェンシブな姿勢に理由があると主張。一方、アルバレスは「ゴロフキンはそんなに凄いとは思わなかった。自分が勝っていたと思う」とコメントしたが、場内は大ブーイング。再戦についてゴロフキンは「もちろんやりたい」、アルバレスも「次は絶対勝つ」と話した。
(スポニチアネックス)
興行側の都合に合わせた引き分けだろう。
ゴロフキンのプレッシャーが勝っていて、試合を作ったが、逃げ回るアルバレスをつかまえられずKOできなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿