岸田文雄首相が、税金滞納を繰り返した神田憲次財務副大臣を事実上更迭した。 政務三役の退場はこの3週間足らずで3人目。「辞任ドミノ」が再び現実となった形だ。首相の判断が後手に回ったことで政権の傷口は拡大。自民党内から立て直しは困難との声も出始めた。 「国民におわびする。一層緊張感を持って職責を果たし、国民の信頼回復につなげる」。首相は13日夕、首相官邸で記者団にこう強調した。 首相は、9月発足の第2次岸田再改造内閣について「適材適所」と胸を張ってきた。しかし、先月20日に臨時国会を召集して以降、同26日に山田太郎文部科学政務官(当時)、同31日に柿沢未途法務副大臣(同)が辞任。閣僚4人が辞任した昨年の「悪夢」を繰り返している。 一連の辞任理由はそれぞれ、山田氏が女性問題、柿沢氏が選挙違反事件への関与、神田氏が税金滞納だった。党関係者は「最も不適切な人材を最も不適切なポストに就けていたと批判されても反論できない」と頭を抱える。 今回、首相の「判断の遅れ」(党関係者)も政権批判を増幅させる要因となった。山田、柿沢両氏は問題発覚の当日に処分した首相だが、神田氏の税金滞納が8日に報じられても即座に動かなかった。 党幹部は「首相官邸が『3人目の辞任』を嫌った。最終的に税金を納めて違法性は解消された、との理屈で流れを変えようとした」と明かす。 政権幹部によると、首相は13日午前の段階でも判断に迷っていた。野党が2023年度補正予算案の審議拒否をちらつかせる中、自民党側は「国会の厳しい空気」(幹部)を官邸側に報告。首相が更迭方針を伝えたのは正午近くだった。 党重鎮は「判断が遅過ぎた。さっさと切るべきだった」と吐き捨てるように語った。
自民党は12日投開票の福島県議選で過半数を割り込み、現職を推薦した東京都青梅市長選で敗北。党内からは次期衆院選に向けて不安の声が広がりつつある。落選中の前衆院議員は「党の顔を代えた方がいい」と本音を隠さなかった。
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いよいよ岸田離れ加速でしょうか。国民にわかりやすく説明できる石破氏の目はあるでしょうか。
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