日本ハムは25日、オリックスから国内FA権を行使した山崎福也投手(31)と入団合意したと発表した。背番号は、球界のエースナンバー「18」が用意される見通し。オリックス、ヤクルト、DeNAなど計6球団の争奪戦を制し、球団では初のFA投手の補強に成功した。
今季11勝の左腕は「自分が一番、活躍できる場所。しっかり1年間、投げられる場所」と話していた。ソフトバンクは4年総額12億円規模、巨人も4年総額10億円規模の大型契約を提示。日本ハムは4年総額8億円程度と金銭面では下回っていたが、交渉では直近の補強としてだけでなく今後の道筋や、将来的な選手としてのビジョンなども訴えたもようだ。打撃好きな山崎福にとって、大谷翔平(エンゼルスからFA)在籍時に「DH解除」で先発登板するなど、打撃が得意な投手の柔軟な起用実績を持つことも、プラスに働いた可能性がある。今季からはMLBの「大谷ルール」が導入され、降板後にDHとして打席に立つこともできる。
父・章弘氏は日本ハムで90、91年に捕手として現役最後を過ごし、引退後も長くコーチを務めた。自身も、高校入学前に北海道の病院で脳腫瘍の手術を受けた経験がある。その前日には札幌ドームで日本ハム戦を観戦し、ダルビッシュの完封劇を目にした。北海道や日本ハムとの大きな縁にも結ばれた形だ。
本拠地をエスコンフィールドに移し、在籍する選手も若手主体で転換期を迎えている。これまでFA補強には積極的ではなく育成に注力していたが、球団幹部は「今までとは違う、というところを示したかった」と言う。この言葉に日本ハムの本気度が表れていた。
◇山崎 福也(やまさき・さちや)1992年(平4)9月9日生まれ、埼玉県所沢市出身の31歳。日大三(東京)入学直前の08年3月に脳腫瘍の手術を受けたが、回復して3年時に選抜準優勝。明大では東京六大学リーグで3年春秋連覇、4年時には神宮大会準Vを果たし、14年ドラフト1位でオリックス入団。父は巨人、日本ハムで捕手としてプレーした章弘氏。1メートル88、95キロ。左投げ左打ち。
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金銭ではなく、縁ですか。
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