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巨人が、国内FA権を行使する阪神・大山悠輔内野手(29)とソフトバンク・甲斐拓也捕手(32)の獲得レースへ参戦する方向であることが13日、分かった。この日でFA権行使の申請期間が終了。セ・リーグ屈指の主砲と球界を代表する捕手のダブル獲りのために、ともに5年以上の大型契約を用意するとみられる。14日にFA宣言選手が公示され、15日から他球団との交渉が解禁される。 悲願達成へ、阿部巨人が大型補強に動き出す。2012年以来、日本一から遠ざかっていることを重く受け止めた球団は、今オフの補強に慎重に調査を進めてきた。阪神・大山とソフトバンク・甲斐が、ともにFA権を行使することを明言したことで調査を急加速。本格的に獲得レースに参戦する方向で準備に入ったようだ。 リーグを代表する4番と球界屈指の捕手のダブル獲りに向け、大型契約を用意する見込み。阪神は大山に今季年俸2億8000万円からの大幅増の4年契約、ソフトバンクは甲斐に4年最大12億円の契約を提示しているもよう。巨人はさらに長期の5年以上の複数年契約を準備するとみられる。 大山は2年目の18年から7年連続2ケタ本塁打を記録。昨季は全143試合で4番を務め、4割3厘で最高出塁率のタイトルに輝き、38年ぶりの日本一の原動力になった。今季も主に「4番・一塁」を任され、リーグ2位の得点圏打率3割5分4厘を残すなど勝負強い打撃は球界屈指だ。 巨人は今季4年ぶりのセ・リーグ優勝を果たしたが、総得点462は同4位。DeNAとのCS最終S(東京D)は6戦計9得点に終わり、敗退の大きな要因になった。来季に向けて打撃力強化が課題で、勝負強い大山は求める条件に当てはまる。過去2年は一塁のみの出場だが、18年から21年までは三塁で4年連続100試合出場しており、複数ポジションを守ることもできるのも大きい。 ソフトバンクの正捕手として17年から4年連続で日本一に導いた甲斐は、今季も119試合に出場し、打率2割5分6厘、5本塁打、43打点を挙げ、4年ぶりのリーグ優勝に貢献。2年ぶり7度目となるゴールデン・グラブ賞に輝くなど、守備力は折り紙付きだ。 巨人の捕手陣もキャリアハイの88試合に出場した岸田、残留を決めた大城卓、リードに定評のある小林がそろっているが、日本一の経験はない。短期決戦の勝ち方を熟知する甲斐の頭脳は、日本一に必要なピースとなる。 ともに移籍ありきの宣言ではなく、所属球団からは宣言残留も認められている。他球団も獲得に乗り出す可能性があり、争奪戦が予想される。先月22日のオーナー報告で阿部慎之助監督(45)は「チームの課題は明確に出ましたんで。そこを何とか補強だったり、新戦力でチーム編成していければなと思います」と話した。獲得が実現すれば、20年オフにDeNAから加入した井納翔一投手(現球団職員)、梶谷隆幸外野手以来、4年ぶり。悲願の日本一へ、FA戦線の目玉となる2人の獲得を目指していく。 ◆甲斐 拓也(かい・たくや)1992年11月5日、大分市生まれ。32歳。楊志館から2010年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。13年11月に支配下昇格。ベストナインは昨季までに3度、ゴールデン・グラブ賞7度。18年日本シリーズMVP。21年東京五輪ベストナイン。170センチ、87キロ。右投右打。今季年俸2億1000万円。 ◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日、茨城県生まれ。29歳。つくば秀英では甲子園出場なし。白鴎大を経て2016年ドラフト1位で阪神に入団。23年に最高出塁率、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を獲得し、38年ぶりの日本一に貢献。8年目の今季は130試合に出場し、打率2割5分9厘、14本塁打、68打点。181センチ、94キロ。右投右打。今季年俸2億8000万円。
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阪神から巨人に移籍となれば、時代も変わったのでしょう。
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