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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。9月24日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、公認会計士で税理士の森井じゅんさんが“消費税と社会保障”について述べました。 ◆そもそも消費税導入は社会保障のためではない!? 菅首相は総裁選中の質疑応答で、「社会保障の財源確保のため、将来的には消費税を引き上げる必要がある」と述べました。しかし、翌日の記者会見では、「安倍首相(※会見当時)は『今後10年ぐらい上げる必要がない』と発言している。私も同じ考えだ」と軌道修正しており、今後の菅政権の方針が注目されています。 菅首相は「消費税は社会保障のための財源」としていますが、森井さんは「そもそも消費税導入の理由は、社会保障ではない」と指摘。導入理由は「直間比率の是正」で、直接税が高いのでもっと間接税を増やすという話だったと言います。 直接税とは「納税しなければいけない人と負担する人が同じ」で、いわゆる法人税や所得税のこと。一方、間接税は「実際に納税する人と負担する人が異なるもの」で、たばこ税などがそれにあたり、「消費税も間接税としてカウントされているが、そこは議論の余地があるところ」と森井さん。 そして、消費税導入の要因でもある「直間比率の是正」については、「これは法人税と所得税を下げ、消費税を引き上げるという財界の要望」と指摘。結果的に、日本の税収は今やその要望通りに法人税が減り、消費税の割合が増加しています。 ◆日本のために、税と社会保障の切り分けを! では、消費税が何に使われているのか、本当に社会保障に使われているのか、森井さんは「お金に色はないだけに、こじつけることはできても紐づけることはできない。社会保障のために消費税が必要という議論は、そもそも成り立っていない」と強調。そして、政府・行政が予算を立て、実行していくなかで国債という国の借金が発生する現状のシステムに対し、「それは今の通貨発行の仕組みだけど、国の借金というものの考え方が間違っていて、単に通貨を発行してお金をみんなで回していくということ。そこをしっかり考えてほしい」と主張します。 例えば、お金を肩叩き券に置き換えると、今の日本は「肩を叩かれたい人も叩きたい人もたくさんいるから肩叩き券が足りない」といった状況。それだけに、「肩叩き券がもっとあればいい、必要ならば作ればいい。何が怖いかといえば、肩叩き券が足りていないことで肩を叩く人がいなくなってしまう、つまり国の力が落ちてしまう、それが一番怖い」と森井さんは案じます。 そして、「税収は財源ではない」と持論を述べ、「今必要なのはみんなのお金を増やし、経済を底上げし、みんながお金を使う。それが消費に回る。供給力も増えていく」と森井さん。さらに、それを行うためには「消費税を廃止する。そして社会保険料」と強調します。とりわけこの2つは低所得者の負担が大きいそうで、「そこを改革していかないと日本の国の力はどんどん弱くなり、底上げはできない」と言い、最後に「税と社会保障を完全に切り分ける。税金は税金で、ただの結果でしかない。社会保障は、みんなのため、日本のためにやらなければいけないこと」と訴えていました。
株式会社あしたのチーム代表取締役社長の高橋恭介さんは、「税の考え方は国会の評価制度、報酬制度」とし、「オープンな議論が必要。そして、難しいけれども、フェアを追求していくこと」と感想を口にしていました。
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消費税については、いろいろな考え方があると思います。
消費税を大幅に増税して、手厚く社会福祉を受けられるようにするか。それとも、消費税を廃止して、小さな国家財政を目指し、自助社会とするか。
低所得者の負担が大きい消費税の見直しは必要と思います。例えば、飲食料品を零%にする。
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