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W杯出場権獲得後、森保監督は世界の強豪に対抗する戦い方を模索してきた。その答えの一つが「脱大迫」だった。アジアでは大迫のポストプレーが威力を発揮したが、W杯で同組になったドイツ、スペイン相手には劣勢の時間帯が長くなり、そのポストプレーも通用しないことが想定された。指揮官は、最前線から全員が連動して高い強度でボールを奪う守備で勝負することを決めた。
大迫はポストプレーだけでなく、ゴール前でシュートに持ち込む技術もトップレベルだ。ただ、最前線から追い回す守備は得意とは言えない。さらにここ1年はコンディションを崩し、3月以降の代表活動は選外。Jリーグでは10月に入ってからフル出場できるようになっていたが、監督・コーチ陣を納得させるまでには至らなかった。
9月の米国との親善試合で理想に近いゲームができたのも、決断を後押しした。1トップの前田が快足を飛ばした守備でリズムを作り、攻撃では鎌田がトップ下に入ることで起点ができた。最終的に選んだFWは浅野、前田、上田の3人。膝のケガから回復途上の浅野を選出したのも、献身性と守備強度を高く評価したからだ。
ケガがちの大迫の代役探しは、チーム発足時からの懸案だった。新しい選手を試しては失敗に終わり、大迫の存在感を際立たせてきた。フル代表では前田が8試合1得点、上田は10試合で無得点。だが前田は昨冬に、上田は今夏に欧州に渡り、森保監督は渡欧後の成長に手応えを感じていた。「W杯で成功したいという野心、エネルギーに期待した」。経験豊富なエースを外し、若手2人の伸びしろに懸けた指揮官。覚悟がにじんだ選考になった。(星聡)
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エース大迫は必要でしょう。
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