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我々は介入してきたし、介入しているし、今後も介入するだろう――。 「プーチン大統領の料理長」と呼ばれる側近エフゲニー・プリゴジン氏は7日、アメリカの中間選挙に介入していることを自ら明かした。 プリゴジン氏は、2016年のアメリカ大統領選でも民主党のヒラリー・クリントン候補を貶めるような情報をSNSなどを通じて大量に流し、共和党のドナルド・トランプ候補が当選するよう世論操作に関わっていたと指摘されている。 今回、なぜわざわざ他国への選挙への介入を認めたのだろうか? プリゴジン氏は、理由について語っていない。 ただ、下院での共和党の優勢が伝えられる中での発信は、まるで自らの「介入」の成果だとでもいいたげだ。
■共和党の勝利でアメリカのウクライナ支援を止めさせたい
ロシアは中間選挙での共和党の勝利に期待している。 国営メディアはそろって、多くの共和党候補がウクライナへの大規模支援の正当性に懐疑的だとして、共和党が勝利をすれば、ウクライナへの支援が削減される可能性があると報じている。 さらに、共和党が議会で主導権を握れば、バイデン大統領の息子のハンター氏の調査を開始する可能性が高いとも伝えている。 バイデン氏はオバマ政権時にウクライナ政策を担当していた。 この時、息子のハンター氏が、ウクライナのガス会社の役員として高額の報酬を受けていたことからバイデン氏が息子のために便宜を図った可能性が指摘されている。 こうした捜査が始まれば、バイデン氏にとってウクライナへの支援はやりづらくなる。 ロシアの政府系メディアはすでに共和党の勝利を確信しているようだ。
■ロシアでの”トランプ待望論” 欧州への波及は?
ロシア、あるいはプリゴジン氏による「介入」は中間選挙だけではとどまらないことを覚悟する必要もありそうだ。 というのも、ロシアではトランプ氏の大統領への復帰を待望しているかのような報道も出始めているからだ。 ロシアの政府系メディアは、トランプ氏はプーチン大統領と友好関係を維持している有力な政治家だとして、トランプ氏が大統領に復帰すればウクライナをめぐる、あらゆる状況が変化するだろうとの見通しを伝えている。 「あらゆる状況の変化」の内容については触れていないが、経済制裁や天然ガスなどへの政策が変わることへの期待があるようだ。 ロシアメディアは「議論はすでに仮にアメリカがウクライナ支援の第一線から退いた場合、ヨーロッパ諸国がどういう対応を行うかに焦点が移っている」と書き始めている。
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トランプの共和党が勝利し、ウクライナへの支援削減は、独裁者プーチンの思惑でしょう。
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