先月28日の衆院解散直後、民進党の前原誠司代表が希望の党への合流方針を打ち出して野党第1党の分裂が進み、立憲民主党が結党されるなど、選挙の構図は目まぐるしく変動。戦後最少の465議席(小選挙区289、比例代表176)を各党が争う。立候補者は小選挙区936人、比例代表244人(重複立候補者を除く)の計1180人。
各党党首は選挙戦最終日の21日夜まで、支持を訴えて列島を駆け回った。
首相は政権を奪還した2012年衆院選から5回連続で、国政選挙の最後の街頭演説の地に東京・秋葉原を選んだ。「民主党政権で経済は停滞した。看板を変えても、その責任から逃れることはできない」と述べ、民進出身者が希望、立憲、無所属から立候補していることをけん制。北朝鮮問題と少子化問題を「国難」として衆院解散に踏み切ったことを踏まえ「日本を守り抜くことができるのは、自公連立政権だ」と強調した。
公明党の山口那津男代表は横浜市内での演説で「急速に進む少子高齢化社会はかつて経験したことがない大きな課題だ。北朝鮮はリアルな脅威になっている。二つの課題をどこの政権に託すか。連立政権でなければ乗り越えられない」と訴え、支持を求めた。
希望の小池百合子代表は、衆院議員時代の地元選挙区内の東京・池袋で最後の演説。「安倍1強政治に緊張感をもたらし、新しい日本の設計図を私たちに描かせてください。これからは古い政治と、しがらみと既得権を優先する勢力との戦いだ。真の改革を進めないと日本は取り残されてしまう」と述べ、政権に対抗する姿勢を示した。
維新の松井一郎代表は地盤の大阪府内を遊説。大阪市の南海難波駅前で「復興増税と消費増税を国民にお願いしたとき、国会議員が報酬を2割カットするという約束だったがほごにされている」と述べて増税反対を強調した。
立憲の枝野幸男代表は東京・新宿で演説。民進党分裂に触れ「このままでは投票先がないと、多くの皆さんに背中を押していただいた」と結党の理由を説明。「権力を持っていたら何をやってもいいというのは18世紀の政治だ。まっとうな政治を取り戻す」と述べて支持を訴え、自身の地元のさいたま市に向かった。
共産党の志位和夫委員長は東京・JR池袋駅前で「安倍政権にはもうお引き取り願おう。5年間で安倍政権が何をしてきたか思い出してもらいたい。これほど憲法を粗末にした政権はかつてないのではないか」と政権批判を展開した。
社民党の吉田忠智党首は大分市内で「一握りの富裕層、大企業のために国民に犠牲を強いる安倍政治を止めなければならない」と述べた。日本のこころの中野正志代表は仙台市内の演説で、自民党と連携して改憲する必要性を主張した。
投票所は全国4万7741カ所。一部を除き22日午前7時から午後8時まで投票を受け付ける。最高裁の裁判官に対する国民審査も実施される。14年の前回衆院選の投票率は52.66%と戦後最低で、今回、台風が接近する中での投票率も注目される。
(毎日新聞)
安倍政権が圧勝だと、モリカケ問題もチャラ、憲法改悪の流れだろう。
ねじれにより、野党がチェックできる政治がよいと個人的には思う。
無党派層は必ず投票して、自分の考えを社会に反映させるべきだろう。
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