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2017年10月3日火曜日

<ラスベガス銃乱射>警察「米史上最悪の死者数」

◇「58人死亡、515人負傷」 トランプ氏が4日に現地入り

 【ロサンゼルス長野宏美】米西部ネバダ州ラスベガスで1日午後10時8分(日本時間2日午後2時8分)ごろ、中心部のホテルから隣接するコンサート会場を狙った銃撃があり、地元警察は2日朝、聴衆ら58人が死亡、515人が負傷したと発表した。容疑者は男1人で、発砲していたホテル内の客室に警官が突入した時点で自殺していた。警察は「銃乱射事件としては米史上最悪の死者数」としている。

 警察当局によると男はスティーブン・パドック容疑者(64)で、単独犯と見られる。犯行当時、ライフルなど銃10丁を保持。ラスベガスの北東約130キロのメスキート在住で、地元警察は家宅捜索で銃器や弾丸を発見したと明らかにした。

 トランプ米大統領は2日、ホワイトハウスで事件を「極めて邪悪な行為だ」と非難し、犠牲者の支援を約束し4日にラスベガス入りする意向を示した。

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)系のアーマク通信は2日、「ISの兵士が実行した」とする事実上の犯行声明を出した。この中で、容疑者は「2~3カ月前にイスラム教に改宗した」とも述べた。しかし、米連邦捜査局(FBI)は、容疑者と外国のテロ組織とのつながりを否定した。

 警察などによると、パドック容疑者は9月28日から市内中心部のホテル「マンダレイ・ベイ・リゾート・アンド・カジノ」に宿泊。事件当夜は32階から、約400メートル離れたカントリーミュージックの野外コンサート会場に向け自動小銃と見られる武器を連続して発砲。会場には約2万2000人の聴衆が集まっていた。

 ソーシャルメディアに投稿された現場の動画によると、演奏中に発砲音が聞こえ始め、しばらくして「伏せろ」などと叫ぶ声が響いた。米メディアによると、歌手らにけがはなかった。会場周辺は多数の人々が走って逃げ、パニック状態に陥った。警察は発砲場所を突き止め、部屋のドアを爆破して突入したが、容疑者は死亡していたという。

 事件を受け、ラスベガスのマッカラン国際空港は一時、飛行機の発着を停止した。現場のホテル付近は警察が封鎖した。

 ラスベガスは「ギャンブルの街」として知られるが近年はショーや買い物を楽しむため、日本人を含む多数の外国人観光客も訪問する。在サンフランシスコ日本総領事館によると、現地時間2日未明の時点で日本人が今回の事件に巻き込まれたとの情報はない。
(毎日新聞)

 銃社会ゆえの悲劇だろう。

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