日本ハムの大谷翔平投手(23)が4日、札幌ドームで行われた本拠地最終戦のオリックス戦に「4番・投手」で先発し、2安打、10奪三振で今季初完投初完封となる3勝目(2敗)を挙げた。打っても4回に中前打を放ち、先制のホームを踏んで投打で活躍。これが今季ラスト登板となることが濃厚で、今オフにポスティングシステムで大リーグ移籍の意思を固めている右腕にとって、日本のファンに別れを告げる“さよなら登板”となった。
舞台は整った。大谷は今季初となるDH解除のリアル二刀流。加えて66年ぶりで自身初、パ・リーグ史上初となる「4番・投手」で先発メンバーに名を連ねた。投げてはテンポよく打者を追い込み、10三振を奪った。自己最速の165キロには及ばなかったものの、最速162キロを計測した。打っても4回の第2打席で金子から痛烈な中前打。大田の右中間3点二塁打で先制のホームを踏んだ。
打っては4打数1安打1打点、投げては124球の力投を見せた。ケガに苦しんだ今季。昨季のリーグ優勝決めた16年9月28日の西武戦(西武プリンスD)以来となる完封で有終の美を飾った。
≪4番・投手でスタメンは66年ぶり≫2リーグ制以降に「4番・投手」で先発出場したのは、51年10月7日大洋戦の藤村富美男(神)以来、66年ぶりでパ初の快挙。また、日本ハムでは、1リーグ時代の46、47年に大下弘が1試合ずつ務めており70年ぶり2人目になった。なお、「4番・投手」の第1号は36年10月4日阪急戦の古谷倉之助(金鯱)で、最多出場は野口二郎で77試合も務めている。
(スポニチアネックス)
大リーグの活躍を楽しみにしているけど、大谷ロス。
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