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2020年7月4日土曜日

日本ハム拙攻12残塁 無援で有原白星無縁

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道新スポーツ

 悲運のエース…。日本ハムは3日、勝率5割復帰を懸けて札幌ドームでソフトバンクと対戦。今季3度目の先発となった有原航平投手(27)は、五回まで無失点に抑えていたが、六回以降に4点を奪われ、八回を投げ終えて降板。今季初勝利とはならなかった。打線は一回に渡辺諒内野手(25)の適時二塁打で1点を先制したものの、その後は再三の得点機を生かせぬまま1―4で敗れた。

 打線の援護がなく、今季初勝利はまたしてもお預けとなった。それでも、有原はエースとしてマウンドに立ち続けた。今季最多の8回101球を投げて9安打4失点。開幕3連敗こそ喫したが、その表情にはプライドがにじんでいた。  「何とか粘って、球数を少なく投げられたのは良かったです。ホームランでの失点が一番やってはいけないパターン。なんとしても勝たないといけない試合。とにかく悔いが残ります」  ”三度目の正直”で白星を目指した今季3度目の登板。一回に先制した味方打線が二回以降チャンスをつくりながら得点を奪えない中、安定感のある投球で五回までスコアボードに0を並べた。しかし、六回に落とし穴が待っていた。柳田の左前適時打で1|1と同点に追いつかれた直後の1死一塁。4番・バレンティンに高めに抜けた初球のスライダーを捉えられ、勝ち越しの左越え2ラン。打たれた瞬間、思わず天を仰いだ。  続く七回には、1番・栗原に右犠飛を許して4点目を献上。「あの1点がなければという試合になっていたかもしれない」と反省したが、同一カード6連戦が続く中、チームの先発投手では今季最長の回を投げ切った。ブルペン担当の武田投手コーチは「エースの投球、頑張りを見せてくれた。中継ぎを休ませたり、仕事をしてくれた」と感謝。「今までは自分の勝ち負けを計算した内容だった。ビハインドでも何とか自分が最後まで投げ切る意思がすごく伝わる」と成長を口にした。  味方打線の援護に恵まれなくても、言い訳はしない。開幕投手を務めた6月19日の西武戦は無得点、同26日は1得点、そしてこの日は1得点と3試合で計2得点。歯がゆい展開が続いているが「我慢比べだと思う。最少失点で先に点を取られないように投げていくことが僕の仕事」とキッパリ。栗山監督は「あれだけチャンスありながら申し訳ない」と頭を下げ「俺は有原が投げたら絶対勝つとずっと信じている。次は必ず勝ってくれると思う」と絶大な信頼を寄せた。  「高めに抜けた変化球をホームランされている。低めに投げられるように練習したい」と次回登板を見据えた有原。気持ちの切り替えはできている。1週間後も、エースとしてチームの勝利のために腕を振るだけだ。 (中田愛沙美)

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 再三のチャンスで加点できず、有原投手の不運が続いている。


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