<オリックス4-4日本ハム>◇9日◇京セラドーム大阪 再出発の節目を飾った。日本ハム高浜祐仁内野手(23)が、支配下登録後、初安打を放った。9日オリックス戦(京セラドーム大阪)に7番一塁で3年ぶりの出場。6回の第3打席で、3年ぶりの安打となる中前打を放った。昨オフにいったん戦力外となり、育成契約を結んだ。猛アピールで今月8日に支配下登録され、即1軍昇格。新妻の支えを受けて下克上ロードを歩き出した。チームは4-4で引き分けた。 【写真】オリックス対日本ハム 背番号162をつけて打席に立つ高浜 ◇ ◇ ◇ 再スタートの一打を、力いっぱい奏でた。6回。高浜が支配下登録後、初安打となる中前打を放った。「必死にやっている結果が…、ヒットが出て、本当によかったと思います」。17年9月21日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来、1022日ぶり安打。表情が大きく揺れ動くことはなかったが、込み上げる思いは、確かにあった。 ユニホームは背番号「162」のまま。8日に支配下選手契約を結び、即1軍昇格を果たした。その日は試合直前に到着し、円陣で声出し役を務めるなど怒濤(どとう)の1日だった。新たな背番号「91」のユニホームが届く日は、まだ知らされていない。育成選手が着用する3ケタの背番号は「正直、ダサいなという」と笑う。「ダサいなという気持ちで、早く2ケタを取りたいなという気持ちでやってきました」と発奮材料にした。 5年目を終えた昨オフ、戦力外となり育成選手として再契約した。ロッテの兄卓也も同じ境遇に置かれ、年末には共闘を誓い合った。今季のイースタン・リーグでは、打率4割4分4厘(8日時点)で打率トップに立った。三塁を守る野村の故障離脱もあり、支配下復帰、即1軍を勝ち取った。栗山監督は「本当に一生懸命今年やってきて、ああやって結果につながっていけば、すごくいい」と感慨深げだった。 支えになった存在がいる。今年2月29日、横浜高時代から交際を続けてきた1歳上の一般女性と結婚。モデルすみれ似と評判の美人で、栄養士。食事面で強力なサポートを受けてきた。「毎日、料理を作ってくれる、しっかり者」とベタぼれ。「いつも支えてくれているので、これからはしっかりと僕が支えていけるように頑張りたい」と励みに、支配下に返り咲いた。 「ここから自分が持っている力を、どんどん出せていけたらいいかなと思います」。愛称は「はまじ」や「しじみ」。愛されキャラが、再び表舞台で輝き始めた。【田中彩友美】 ◆高浜祐仁◆ たかはま・ゆうと。1996年(平8)8月8日、佐賀市生まれ。兄卓也(ロッテ)と同じ横浜で甲子園2度出場。高校通算32本塁打。14年ドラフト7位で日本ハム入団。今季から育成契約も、今月8日支配下に復帰。今季推定年俸440万円。185センチ、90キロ。右投げ右打ち
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結果を出して、1軍に定着してもらいたい。
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