◇ア・リーグ エンゼルス3―7アスレチックス(2020年7月24日 オークランド) 「3番・DH」で出場したエンゼルス・大谷が、まずはバットで結果を残した。初回1死一塁。モンタスの96マイル(約154キロ)外角直球を中前に運んだ。今季初打席でマークした安打は、メジャー通算204本目。日本ハム時代の296安打と合わせ、日米通算500安打とした。 開幕前には「打者としての仕上がりはまずまず良い」と話していた。その言葉通り、力強いスイングを繰り返したが、以降は快音が生まれなかった。同点の9回には2死満塁で打席へ。相手の抑え右腕ヘンドリックスに2球で追い込まれると、最後は内角低めのスライダーにヘルメットを飛ばすほどのフルスイングで空振りし、3球三振に倒れた。 試合は延長戦に。コロナ禍で早期決着のためにメジャーで今季導入された、無死二塁からのタイブレークの実施第1号となった。大谷は9回の最終打者だったため、10回の二塁走者に。先頭打者の一ゴロの際に二、三塁間で挟まれて憤死した。ジョー・マドン監督は「大谷のベースランニングのミスというより(一塁手の)オルソンの守備が良かった」と擁護。しかも、2年連続ゴールドグラブ賞の名手に、直後の10回裏にサヨナラ満塁弾を浴びる幕切れとなった。 オークランドでの開幕戦で5打数1安打、そしてサヨナラ負け。18年10月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)、昨年9月の左膝膝蓋(しつがい)骨の手術を経て、2年ぶりの二刀流復活を期すシーズン初戦は、二刀流でメジャーデビューした2年前と多くが重なった。 25日(日本時間26日)の2戦目は休養日に充て、26日(同27日午前5時10分開始)の3戦目で693日ぶりに公式戦で先発する。打席だけでなく、マウンドでも悔しさを晴らす機会がある。それこそが大谷の本来の姿だ。 ○…大谷が打者として開幕戦に出場するのはメジャーデビューとなった18年以来2度目。18年は3月29日のアスレチックス戦に「8番・DH」で出場。2回にメジャー初安打となる右前打を放つなど5打数1安打だった。日本ハム時代は13、14、17年の開幕戦に出場し、いずれも2安打。本塁打こそないが通算14打数6安打(打率・429)2打点と好成績を挙げている。
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大谷の二刀流がまた始まる。
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