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◇パ・リーグ 日本ハム4-11西武(2021年3月30日 札幌D) 日本ハムは30日、本拠地開幕戦となった西武戦に4―11で完敗し、上限50%の2万569人のファンに今季本拠初勝利を届けることができなかった。昨季からコロナ下で入場者数の制限が行われる中、札幌ドームに初めて2万人超の観客が来場。ドラフト1位右腕・伊藤大海投手(23)が公式戦初登板する31日の西武戦こそ、ファンのために感謝の本拠初白星をつかみ取る。 北の大地に球春が到来した。札幌ドームに響く球音、拍手。そして2万超の観客が生み出す熱気。無観客開催だった昨季の本拠開幕戦ではなかった光景だ。野球場に日常が戻りつつあることに、栗山監督は「この光景をもう1回見られると思わなかった。皆さんの姿を感動しながら見ていた」と感慨深げに話した。しかし、ファンが期待する勝利を届けられずに完敗。「こういう試合になってしまって本当に申し訳ない。謝って済む問題じゃないけど、次はしっかりやります」と頭を下げた。 本拠開幕戦。札幌ドームのベンチにつながっていく通路に指揮官自ら「ファイターズの誇りは全力疾走。ファーストまで走れ」と記した。開幕前の千葉・鎌ケ谷の2軍施設で全体練習を行った際にナインに訓示した言葉だ。試合に敗れはしたが、4点を追う4回無死一、三塁では西武・松本の暴投で一塁走者・中田が巨体を揺らして一気に三塁まで激走。5番・大田の内野ゴロの間に生還できたのも三塁に進んでいたからこそ。この得点で一時2点差まで迫る粘りを見せた。中田も「(全力疾走が)最後まで諦めないということにつながる」と話していた通り、ファンの前で戦い続ける姿を示した。 今季の本拠初白星はドラフト1位右腕・伊藤の右肩に託された。開幕4試合を終えて1勝3敗。これ以上出遅れるわけにはいかない。札幌市在住の有賀秀紀さん(48)は期待する選手の一人に伊藤を挙げ「昨年はコロナの不安もあり、一度も札幌ドームに来なかった。今年は若手選手の活躍次第でまた見に来たい」と未来の日本ハムを支える選手の台頭に期待した。2試合連続で5番に座った高卒3年目の野村も、今季初マルチで開幕から4試合連続安打。投打の若手がチームの戦力を底上げする大きな力になるはずだ。 栗山監督は道産子右腕・伊藤の初登板に向け「場所はしっかりとつくったつもりなので。しっかり投げ切って勝てると信じている」とデビュー戦勝利に期待した。コロナ下でも来場して応援してくれるファンのために。今日こそ必ず勝利を届けてみせる。(東尾 洋樹)
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上限50%に密を感じますが、大丈夫なのでしょうか。
今日の伊藤の初登板を楽しみにしています。
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