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今年に入って頻繁に起こっている
2月15日正午、伊豆諸島・三宅島の海岸に大量のイワシが約600mにわたって打ち上げられているのが発見された。魚の死骸で真っ白に埋め尽くされた砂浜を目の当たりにして、住民たちは不安を隠せないでいる。 「近くのテトラポッドや岸壁にまでイワシが散乱していました。死骸の異臭もひどかったです。80年近く島に住んでいる方も、『ここまでの事態は初めてだ』と驚いていました。 今年になってから、海面に浮きあがるイワシの死骸を見かける頻度も増えています。立て続けに起こった魚の異変は、大地震の前触れなのではないかと話す人も多いです」(三宅島の住民) 昨年、千葉県でも同じような異常現象が起こっている。11月11日、九十九里浜で約40kmにわたってハマグリが大量に打ち上げられていたのが確認された。 しかも、その11日後には茨城県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生している。三宅島の住民が危機感を抱くのも無理はない。 地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏がこう解説する。 「魚は環境の異変に対して敏感な生き物です。海底で岩盤や断層が動いて生じる小さな電磁波でも察知します。 イワシが大量に打ち上げられたのは、三宅島の海底や地中で何か動きが起きたという証左ではないでしょうか」 今回の異変がとりわけ注目すべきなのは、三宅島の地理的な位置も関係しているという。 「三宅島が位置するフィリピン海プレートの北端部は、南海トラフと密接に連動しています。フィリピン海プレートの北端がユーラシアプレートに深く沈むことでM8クラスの南海トラフ大地震に繋がる。ほんの少しの異変でも、三宅島ならば注視するべきなんです」(島村氏) たかがイワシの大量死と侮ってはいけない。その慢心が、あなたの生死を左右する。 『週刊現代』2021年2月27日・3月6日号より
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常に備えが必要でしょう。
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