菅首相の長男らからの接待問題で、懲戒処分を受けた総務省の谷脇康彦総務審議官が、新たにNTTの社長らから高額の接待を受けていたと報じられ、国会で陳謝した。
谷脇総務審議官「国民の皆さまに、さらなる疑念を抱かせることになった点を深く反省し、おわび申し上げたいと思う」
谷脇氏は、「週刊文春」が報じたNTTの社長らとの3回の会食について、「そのような会食があったと認識している」と認め、「総務省の大臣官房が事実関係の確認をしている」と述べた。
また野党は、同じくNTTとの会食を報じられた山田真貴子前内閣広報官についての調査も政府に求めた。
加藤官房長官「すでに退任しているので、当方から事実確認する立場にない」
加藤官房長官は、山田氏はすでに辞職したとして、調査を行わない考えを示した。
フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。
三田友梨佳キャスター「また霞が関でと、そんな印象を受けてしまいます」
風間解説委員「総務審議官とNTTの社長は、許認可権限を持つ所管官庁のトップと業界1位企業の経営者という立場で、まさにその理由によって会食の席についています。NTTはここ数年、ドコモの完全子会社化などグループの再統合、そして携帯料金の大幅改定を主導。さらに、海外展開へと動いてきているんです。いずれも所管官庁が理解とあと押しをしないとなかなか難しい大仕事です。国民の注目は携帯料金の値下げですが、同じころにトップ同士の高額接待ということになると、なんだ、できレースかと思われても仕方ないですよね。スマホはこれから運転免許証やマイナンバーカードなどの取り込みによって、行政機能の端末化に進む方向性があります。国民の利益や個人情報がいっそう関わってきますから、役所と企業の関係というのは、透明かつ公正でなければならないです」
三田キャスター「そういった意味でも、今回の件はより根深さを感じます。個人というよりも、体質の問題として再発防止の徹底が求められます」
(フジテレビニュース)
退任していても事実関係を明らかにして、国民に対する説明と退任者の処分は必要だろう。
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