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総務省幹部への接待問題に関する15日の参院予算委員会で、NTTの澤田純社長と放送事業会社「東北新社」の中島信也社長は便宜を図ってもらう意図はなかったとの見解を繰り返した。ただ、高額接待を繰り返した背景の十分な説明はなく、政界をめぐる両社の動きなどには不透明な部分も多い。政官民の距離感に対する不信感はくすぶったままだ。 「日ごろから将来の社会や国際情勢全般について意見交換をする場を設けさせていただいている」。NTTの澤田氏はそう述べ、接待はあくまでも情報交換の一環だったと強調した。 NTTをめぐっては、接待の前後に携帯電話の値下げや、NTTドコモの完全子会社化などが行われており、接待でNTT側が便宜を図るよう求めた可能性が指摘されている。 しかし澤田氏は携帯電話料金について「料金は事業者が判断するもの、話題が出たかもしれないが、出ていれば次の話題に変えたと思う」と説明。ドコモの完全子会社化については「インサイダー情報そのものなので守秘を徹底していた」とした。 NTTによる接待では、官僚だけでなく、総務省の政務三役を務める政治家との会食も問題になっているが、澤田氏は「個別の案件は控えさせていただく」と明言を避けた。 一方、東北新社については、外資の出資比率を20%未満と定めている規制に違反していた問題や、菅義偉首相の長男の正剛氏に関する問題に質問が集中した。 外資規制違反では、東北新社が事業を子会社に引き継ぐ前の平成29年8月に、外資規制に抵触する可能性があるとの認識を総務省の担当者に口頭で伝えたという東北新社側と、「聞いていない」とする総務省側で主張が食い違っている。 東北新社の中島氏はこのときの総務省の担当者が、情報流通行政局総務課長だった鈴木信也電波部長だと証言した。ただ、本来であれば総務課長ではなく、所管する衛星・地域放送課の職員に伝えているはずで、鈴木氏に話した背景については「まったく分からない」とした。 また、正剛氏について中島氏は「優秀な若者」と言及。そのうえで接待にたびたび出席したことや、中途入社後、すぐに部長となったことについて「菅首相のご子息であるということは影響していない」と述べた。(蕎麦谷里志)
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首相の息子だから、総務省から恩恵があったのでしょう。
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