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◇パ・リーグ 日本ハム9ー4楽天(2021年3月27日 楽天生命) 内角が得意な一方、課題としていた右方向への打球。日本ハム・野村の3年目の成長を示す一打が決勝打となり、チームに21年初勝利をもたらした。 「打つしかない場面で、いい意味で割り切れていた。やることが明確で、頭の中がクリアな状態で入れた」 2―2の3回2死満塁。カウント1―1から外角低め直球を振り抜き、右中間への決勝2点二塁打を放った。1軍デビューした2年目の昨季。21試合に出場して放った19安打中、左方向への安打が10本だったが、中堅方向が6本、右方向は3本だった。「外角が打てなくて打率が落ちた」。課題の外角球を見事に捉え、チームの今季初白星につなげた。 昨季は右小指骨折で離脱したが、21試合で打率・257、3本塁打。そして、今春オープン戦は13試合で打率・342、3本塁打と文句なしで2年連続開幕スタメンをつかんだ。対戦経験が少ない投手との対戦が続く中で「有利なうちに勝負を仕掛けていく」と決勝打は3球目の早仕掛け。小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチの助言もあり「あれだけ足を上げても崩されないで強い打球を打てる」と昨季からお手本とする楽天・浅村の前で、本家のような逆方向への一打だった。 先発全員安打の快勝で、栗山監督は通算630勝。「親分」こと大沢啓二監督の球団最多631勝に王手をかけた。栗山監督は「選手たちにもっと勝たせたいと思うだけ」と話すが、野村は「監督の節目の勝利を飾りたい」と言った。昨季は我慢の起用を続けてくれた指揮官のために、バットで恩返しの白星を届ける。(東尾 洋樹)
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雨天中止だろうか。
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