今回が40回目の記念大会となる2017 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:鈴鹿8耐)の決勝が7月30日(日)に開催された。
レースは、鈴鹿サーキットの国際レーシングコースを使用し、8時間後の午後7時30分を過ぎたのちトップを走行するチームがチェッカーを受けた時点で終了となるレース。フォーミュラEWC(EWC)が57台、スーパーストックと呼ばれる市販車クラス(SST)が11台の68チームが参戦。前日の予選で2分6秒038という最速タイムで、#21 ヤマハ ファクトリー レーシング チーム(YAMAHA YZF-R1:中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファンデルマーク)がポールポジションを獲得して、悲願の三連覇を着々とモノにする準備が整い始めていた。
「8耐」というイメージとは程遠い、強い日差しのないまま、予定通り午前11時30分に40回目の鈴鹿8耐はスタートした。スタート直後に優勝候補の一角であるヨシムラが転倒、さらには雨も落ちてきて、スタート1時間後にはセーフティカーが入るという波乱の展開から始まった。
スタートから1時間のタイミングでトップに立っていたのが、#634 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda(Honda CBR1000RR SP2:高橋 巧/ジャック・ミラー/中上貴晶)、続いて#5 F.C.C.TSR Honda(Honda CBR1000RR SP2:ドミニク・エガーター/ランディ・デュプニエ/ジョシュ・フック)、#11 Kawasaki Team GREEN(Kawasaki ZX-10RR:渡辺一馬/レオン・ハスラム/アズラン・カマルザマン)、#21 ヤマハ ファクトリー レーシング チーム、#71 Team KAGAYAMA(SUZUKI GSX-R1000 L7:加賀山就臣/ハフィス・シャリン/浦本修充)というオーダーだった。
しかし、最初のセーフティカーの導入とピットストップのタイミングも重なり、このトップ勢のなかから飛び抜けてきたのが、634号車と21号車。この2台のトップ争いとなった。しかし、この634号車が転倒を喫し、戦線を離脱。代わってトップを行く21号車を追いかける5号車であったが、トップを快走する21号車に追いつくどころか逆に引き離される展開。さらにレース再終盤にマシントラブルでピットインを余儀なくされ、逆に順位をひとつ落とすことに。
序盤から3番手を走行していた11号車が最後のスティントで、ハスラム選手が2スティント連続走行で追い上げて、2位を獲得した。
結果、昨年の最多周回記録に2周届かなかったが216周を走行した、ヤマハの21号車(吉川和多留監督)が悲願の3連覇を達成した。この21号車の中須賀選手もライダーとして3連覇を達成。3年連続優勝を果たした初の日本人となった。
(carview)
ホンダの優勝ならずはおもしろい。
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