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2017年8月7日月曜日

MotoGPチェコGP決勝:マルケスがマシン乗り換え後独走態勢で今季3勝目を獲得

 MotoGP第10戦チェコGP、MotoGPクラスは、チェコのブルノサーキットで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。

 MotoGPクラスの決勝レースはウエットレース宣言でスタート。しかし、スタート時こそ路面はウエットだったものの、青空ものぞき、天候は回復傾向にあった。ポールからマルケスが好スタートを切るが、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が5コーナーでトップに浮上。マルケスは2番手で続くが、2周目を終えてピットに入り、スリックタイヤを履いたマシンに乗り換える。

 数人のライダーがマルケスに続いてマシンを乗り換える中、マルケスは19番手でコースに復帰、レインタイヤを履いたマシンより約10秒速いペースで周回を重ね、他のライダーが次々とマシンチェンジのためにピットに入ったこともあり、5周目には2番手に浮上、6周目にはトップに立つ。この時点で2番手以下に約17秒の大差をつけたマルケスは、その後も独走で、前戦ドイツGPに続いて連勝、今シーズン3勝目をマークした。

 2位にダニ・ペドロサ(ホンダ)が入賞。ペドロサはマシンを乗り換えた後、ハイペースでポジションを挽回し、9周目に2番手に浮上。しかし、この時点でマルケスとの差は約22秒あり、その後は単独2番手で周回を重ね、2位でゴール。レプソル・ホンダが今シーズン2回目のワンツーフィッシュを達成。ペドロサ自身もグランプリ通算150回目の表彰台を獲得した。

 3位にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が入賞。ビニャーレスは4周目を終えてマシンを乗り換え、追い上げて、レース終盤の15周目に3位に浮上し、表彰台を獲得した。

 バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はレース序盤はトップを走ったものの、マシンの乗り換えのタイミングが遅く、追い上げたものの、終盤に4位まで巻き返すのがやっとだった。インディペンデントチームトップとなる5位にカル・クロッチロウ(ホンダ)、6位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、7位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)はマシン乗り換え後、序盤は2番手を争っていたが、乗り換えの際に、ピットインしてきたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)の進路をふさいだころによるペナルティで、レース中に3ポジションダウンの指示を受け、表彰台争いから後退し、8位でチェッカーを受けた。9位にポル・エスパルガロ(KTM)が入賞、KTMのベストリザルトを記録した。

 10位にジョナス・フォルガー(ヤマハ)が続き、アレックス・リンス(スズキ)が11位。ヨハン・ザルコ(ヤマハ)は序盤はトップに浮上したものの、最もマシンの乗り換えが遅く、12位に終わった。カレル・アブラハム(ドゥカティ)が13位、ジャック・ミラー(ホンダ)が14位に入賞。ロレンソはマシン乗り換え後はペースが上がらず、15位入賞に止まった。

 以下、16位にスコット・レディング(ドゥカティ)、17位にティト・ラバット(ホンダ)、18位にサム・ロウズ(アプリリア)の順で続き、イアンノーネはピットインの際にアレイシ・エスパルガロに進路を塞がれてピットロードで転倒、すぐにマシンを乗り換えてコースインしたものの、19位に終わった。20位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、ブラドリー・スミス(KTM)はマシントラブルでリタイア、ロリス・バズ(ドゥカティ)は16周目に7コーナーで転倒リタイア、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は14周目に10コーナーで転倒リタイアに終わった。

 マルケスが2連勝でランキングトップをキープ、ランキング2位のビニャーレスとのポイント差は14ポイントに広がった。
[オートスポーツweb ]

 結果として、ロッシの乗り換えが遅すぎた。

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