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2017年8月6日日曜日

ダルビッシュ、圧巻デビューで感じたドジャース強力打線の援護「こんなに簡単に点が入るんだ」

◆メッツ0―6ドジャース(4日・ニューヨーク)

 【ニューヨーク=盆子原浩二】レンジャーズからドジャースに電撃トレードされたダルビッシュ有投手(30)が4日(日本時間5日)、敵地のメッツ戦に先発。7回を3安打無失点で10三振を奪う鮮烈な新天地デビューを飾った。最速97マイル(約156キロ)の速球が走り「シーズン途中のトレードで初戦に7回無失点、10K」はMLB史上3人目の快挙となった。29年ぶりの世界一を目指すド軍の右のエースとして、華麗な第一歩をしるした。

 ほえた。ダルビッシュは大役を全うし、充実感を全身からみなぎらせた。7回だ。速球、カーブ、スライダーと全て違う球種を操り、3者三振斬り。99球でメッツ打線を7回無失点、今季5度目の2ケタ奪三振となる10Kに黙らせた。三塁側ベンチに戻ると、満面の笑みになったロバーツ監督の強烈なハグが待っていた。

 「ドジャースに来ての緊張というより、前回10点取られているので、トレードで来ていきなりメチャクチャだったら、ヤバいなと思っていた。いい投球ができて良かった」。注目の移籍後初登板は圧巻投球で7勝目(9敗)。自身の5連敗も止めた。新たな背番号21を身にまとい、躍動した。

 初回、いきなりピンチを迎えた。先頭のコンフォートに初球を右前に運ばれ、1死後にはブルースに四球。2死一、三塁とされた。ここで5番・グランダーソンの強烈なピッチャー返しのライナーを長身を生かして好捕。危機を切り抜け、勢いに乗った。2回以降は「基本的にキャッチャーのサインを信じてずっと投げた」と言う通り、新女房・グランダルとの息も合って6つのゼロを刻んだ。

 ド軍はメジャー最高勝率を誇る強豪だけに、打線も初回からたたみかけ大量6点を援護。レ軍では22試合に投げて2点以下の援護が13試合もあるなど、9イニング換算の平均援護点が3・35と不運に泣いた。それだけに「こんなに簡単に点が入るんだ」と半ばあきれ顔で感謝。新天地の強さを存分に感じた。

 ニューヨークから始まった「The ダルビッシュ・ショー」にロバーツ監督は、「特等席でショーをエンジョイしたよ!」と満足そう。ダルビッシュもナ・リーグ野球の手応えをつかんだ自信からか、「今回は点を取られなかったので、次は初回から自信満々だと思う」と真顔で語った。

 この1勝で77勝32敗、勝率7割6厘と独走ペースのド軍だが、88年を最後にワールドシリーズから遠ざかる。ダルビッシュはこの大舞台へと導く切り札としての役割が期待される。ド軍の一員になれたか?との問いに「まだ、はぶかれていると思います」と笑った剛腕。最高の形で、メジャー第2章の幕が開けた。

 ドジャース・前田投手「やっぱりすごい投手だなと改めて感じた。同じチームになったことで、今までよりもアドバイスを求めやすくなる。そういう意味でうれしい」

 ドジャース・グランダル捕手「徐々に息が合ってリズムに乗れた。直球も球速差があって、変化球も上下左右のコースに投げられる」

 ドジャース・アットリー内野手「素晴らしいデビュー。さらに良くなってほしい」
(スポーツ報知)

 強力打線の援護があれば、どんどん勝てるだろう。

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